ガス抜け原因診断、ガスチャージ

春まで持ったレガシィのエアコン。今回はガス抜けの原因究明も含めてのメンテナンスをしてみる。
まずは残存ガス圧測定。
1bar=0.1Mpa　圧力不足です。プレッシャースイッチが入らず、電磁クラッチがつながらないのでコンプレッサーが回りません。

エアコンサービスポートの画像
BC5のエアコンはR12ガスのシステムですが、互換ガスを入れています。なので後付けのワンタッチチャックアダプタを付けています。

が、これを付けてからガス抜けが速いので、今回これを外してみたところ…

なんということでしょう。ネジ山が痛んでおり、頭が潰されています。
アダプタ取付時にやっつけた模様。

追記:バルブコアの内壁ネジは5V1(M5.2ｘP0.705)、米式タイヤバルブと一緒。
タップ立てするとしても、奥側はバルブコアの芯と当たるため狭くしてあるのでそこに傷をつけないようにしないといけないから、先タップは無理。
しかしいきなり仕上げタップかけたら螺旋が合わないからダメ。バルブコア解体して先タップを作るか？

アダプタが無い状態ではこのポートに直接R12用のバルブコアをねじ込んでキャップするだけですがアダプタを付けるとこの頭の部分にＯリングが嵌り、アダプタ内にR12用のバルブコアが入ります。
この頭の状態だとＯリング側から抜けていたのでしょう。また、アダプタとバルブコアの嵌りも良くないと抜けます。

まあ原因はここでしょうね。

しかしアダプタを戻すしかないので、シールテープを巻いて一応の対策とします。
バルブコアも交換。

本格的な対策はアダプタ撤去でポートの潰れを直して直接バルブコアをさしてしまう方法
ポート内側のタップを切り直せばよかったのですが、今回は道具がなくて断念。

ガスチャージ。
まず１本入れて、動作確認し、オイルを追加、ついで２本入れてこの状態。
高圧　11bar
低圧　2bar

低圧がちょっと高いがR12システムだからかな？エキスパンションバルブを調整して最適化すればもっと効率よくなるはずだけど、それは内装開けてエバポーレータ取り出さないとだめなので、未来の課題ということで。

エンジン停止時。
高圧　7.5bar
低圧　4bar

コンプレッサーがお疲れで気密が低いと低圧の戻りが速くなるのだそう。
３０年使ってこれはまあそれなりに健康な範囲かな。

あとは漏れの状況。根本的な対策は出来なかったので、これまで通り３年か、多少伸びて５年くらい持ってくれればいいかな。次はタップ切り直してバルブコア直付けに戻して根本解決、アダプタ撤去だ。