傷心なんかもしらん。

友人のご家族から連絡があって
希望されたので超急いで札幌に飛んで行きました。
午前中歯医者で歯茎切ったりしてたんで、昼過ぎ出発でしたけども。


とうに意識は無い事は連絡来てたんですが
駆けつけた時にはもう時間の問題で
あと三時間も無理だな…と思ってたら、往診の医師にも言われたんだそうで
時間が許すなら一緒に看取ってあげて欲しい、とご主人に言われたので
他のご家族の了承も得られたので、最期まで立ち会わせてもらいました。

彼女の意志で最後は点滴もしなかったんで
全く浮腫んでなくて。
医師から宣告受けても
なんかご家族も、悲しんではいるけど穏やかで。
良い最期でした。
彼女はとっても穏やかで包容力のある素敵な人でした。
私だけ歳だから恥ずかしいわぁ
なんて困った顔してる彼女を、15歳以上年下の女の子軍団がライブに連れ回しておりました。
彼女に、食べられなかったら口からぺっ！していいから食べてみなさいっ！と言われて食べられる様になった物も沢山あります。
ほんとにかわいがって貰っていました。

仕事休むのは無理なんで、葬儀は出られません。
それは彼女からは仕事休んでまで葬式来ないでね、ダメよ？って言われて約束してたんで、ちゃんと約束は守りますよ。
ご主人から
押し付けるようになってしまった２羽のインコ、猫がいるのを知ってて何やってるんだ、って咎めたら
あー、大丈夫大丈夫、あの子がしつけてる猫ちゃんだから。
ってニコニコしてたんだそう。
何を根拠にそんな事言ってるんだ、と思ってたご主人
画像を見せて貰ったら猫とインコが仲良くしてて、ご主人と彼女と笑ったんだそう。

ご主人やご家族と、昔こんなこと話したんですよ、って色々お話したり。
所詮おいらは他人なので、一区切りついた所でご家族に挨拶して失礼しました。
ご家族さんみんなから何度も何度もお礼言われて、そのご家族の顔見てたら
アドバイスしたのは間違いじゃなかったんだな、って少し安心した。
彼女に請われるまま、ほんとの事言ったし、選択肢も沢山提示した。
選択肢提示しといてあとは何も言わなかった。いや、言えなかった。
命をどうするか、ってのは彼女と家族が決める事。
端から見たら無責任に見えるので、ご家族にどう思われているのか、本当は凄く怖かったけれど、彼女がちゃんとフォローしてくれていた。

色々考えながら運転してたら
函館にいるし。
疲れてガッツリ寝たら、なんか自分の中でも消化出来たっぽい。


観光する気にもなれないから、このまま帰るけど。
海でも眺めて帰ります。