目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
![](/images/icon_difficult_on.svg) ![](/images/icon_difficult_on.svg) 中級 |
作業時間 |
6時間以内 |
1
CAP33は原書の説明がノイズサプレッサーというように、利用目的はノイズを削減するフィルタとしての使用となります。
電力の瞬発力の確保のために使用する大型キャパシタとは使い方が違います。
オルタネーターは回転して発電する際にノイズも発生させます。原因はブラシの火花や+-を切り替える機構などです。そこで、CAP33をオルタネーターのB端子に接続してノイズを逃すというものです。
電動ラジコンカーのモーターにノイズ防止目的で取り付けるコンデンサと似たようなものかな。
説明書によると、B端子から50cm以内で接続することが理想だそうです。CAP33をエンジンルーム設置推奨としている背景は接続ケーブル長をできるだけ短くするためではないかと考えます。
2
ではB端子に取り付けようかと考えたのですが、オルタネーターはエンジンルームの下の方にありインマニやウォーターポンプをばらすなどしなければ手が届きません。
そこで、今回はできるだけオルタネーターのB端子に近くて、論理的に説明書の回路図と同等になるようにとエンジンルーム内のヒューズボックスを使うことにしました。
ここにはMIDI型ヒューズを介して大きな電流が流れるプラス線が集中しています。写真のように左端にオルタネーターのB端子からの直結線、左から7つ目のボルトにはバッテリーのプラス端子の直結線が来て、鉄板で通電しています。
この端子台に新たにCAP33のプラス線を確保するボルトを右端に追加しました。
こちらの手順で使用したパーツを使います。
https://minkara.carview.co.jp/userid/1482781/car/1087521/2844872/note.aspx
今回は、右端には端子の鉄板が無いので、端子台のショートバーを使い端子を増設してみました。
これでB端子、バッテリープラス端子、CAP33のプラス端子が1点に短絡して論理的には説明書の回路図と同等になります。
また、このように端子台を流用するとヒューズも含めて安定して安全にプラスケーブルを固定できます。
3
CAP33本体のプラス端子が露出しないように先端を保護した上で、ステーを使いヘッドライト固定用ボルトに共締します。
CAP33本体をマウントしている樹脂製の固定パーツはCAP33の付属品です。
4
一度エンジンルーム内に固定してみたところ、ステーで1点固定では走行中の振動による安定性に欠けるので、2点固定するようにステーに触手を追加しました。
エンジンルーム内の隙間を縫うように設置するのでちょっと複雑な形状です。
現物合わせで作りました。
5
エンジンルーム内の隙間が少ないので設置場所探しには苦労させられます。
写真のようにCAP33をヘッドライトとエアクリボックスの間に縦置きします。写真の「共締①」がヘッドライトの固定ボルトで「共締②」がバッテリー台座の固定ボルトです。これらにステーを共締しています。
狭くて分かりづらい写真ですが、設置状況はこんな感じです。
ステーを改善したところ、音もさらに良くなりました。CAP33はできるだけ振動しないようしっかり取り付けた方が効果が高いようです。まあ、物理的な振動を避けるということはオーディオの基本ですからね。
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設置の全体像はこうなります。
アースポイントはバッテリーマイナス直結と同じ場所です。これでアースもしっかり落ちているはずです。
7
取り付けた後の第一印象は「車内が静かになった」です。純正Dynaudioシステムのアンプは割とフロアノイズが大きく、無音状態の時にスピーカーに耳を当てるとホワイトノイズがわずかに聞こえていました。しかしその現象が無くなっていました。ノイズと言っても以前は本当に注意深くスピーカーグリルに耳をくっつけないとわからないというわずかな音量のノイズでしたが、これほどまでに効果があるとは。
また、オルタネーターの特徴である800-1KHzのノイズが減少したせいか、同じく中音域の解像度が格段に良くなりました。今まで中音域の元気の無さや解像度の低さが気になっていましたが大きく改善しました。
また、副作用としてコンポジットビデオで構成しているリアモニターの画質も良くなりました。ビデオ伝送に乗っていたオルタノイズも減少したようです。
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