
今回は車と全く関係ない話題です。
皆さんのブログを見ていると、男の趣味で車好きの方々に同時に愛される趣味として、腕時計愛好家が多いと感じます。
車好き=時計好き
こんな通説もよく耳にします(^^)
機械モノと言う共通点があるせいだと思います。
車の世界も機械式(燃料&エンジン)から電動式(バッテリー&モーター)に移り変わって行く最中で、環境にも機械としての完成度も高くなるのに車好きはエンジン車を愛してやまない様に、時計好きもクオーツ(電池式)よりゼンマイ(機械式)を愛好するという現実。
時計の機能で言っても、機械式は良くて日差±何秒。クオーツは桁が変わって月差±数秒~高級品では年差±数秒、電波時計ならほぼ誤差は無いと言うのに、それでも機械式のテンプの鼓動と音が良いなんて、車好きも時計好きも「変態」は共通項かも知れません(笑)
私もかつてサラリーマンと並行して、趣味と実益を兼ねて中古ブランド時計のブローカーの真似事をしていたことがありました。
古物商の免許も取った位で(これを持っているとなかなか便利で、業者市場に入れたり中古車購入の際に業販扱いにすると取得税の免除が受けられたり、多少メリットがあります)、珍しい時計や自分では買えない高価な時計も目にしたりして、なかなか面白かったですが、今はネットオークションやら全盛で一億総商売人みたいになってしまい、面白みがなくなってやめてしまいまいたが・・・
そんなこんなで、自身の所有物としての時計も有名どころも含め一時期は10本以上所有していましたが、今は売却したりして少なくなりました。腕時計自体は相変わらず好きですが、それなりの時計は高価ですからね~(^^;
ただ、人気のある高級時計は購入する時高価でも、処分する時それなりの価格で売れるのと場合によっては買った時より価値が出て儲かったりしますから、トータルで見たら割とお金のかからない趣味だと思います。
さてさて、タイトルのバースデーウォッチ。
腕時計でも高級品やアンティークは、所謂「機械式腕時計」というジャンルのものが多いです。このあたりはご存じの方の方が多いかも知れません。
機械式腕時計の最も良いところは、適切なメンテナンスさえしていれば何十年でも、それこそ子供や孫に受け継げるくらい長持ちすることではないでしょうか。
だから、ある程度の歳になって、自分の生まれ年と同じ年代の時計を買ってみよう!と言う発想が出るんですね。
私はビンテージものでも、外観の傷や劣化も限度を超えると「味」として愛せないのと、機械物は古くても日常使用に耐えてほしいと思っているので、あまり古すぎるアンティーク時計はさほど興味がなくて、’80年代以降の、車でいえばネオクラシックあたりが好みです。ですが、自身のバースデーウォッチとなるとそのラインをやや超えて来ます。
そんな時、ヤフオクを眺めていて目に止まった時計。
IWC R814A Cal.8541B
クッションケースと呼ばれる’60年代~’70年代に流行った独特のフォルム、ぷっくりとしたカーブを描く強化プラスチックの風防ガラス、ステンレスメッシュのミラネーゼブレス、それでいて直径36~37mmと丁度良いサイズ、ビンテージ感あふれる時計です。
デザイン的にも、仕事で使っても違和感なさそう。
IWCは、スイスでもドイツ語圏にある時計ブランドで、歴史もありその格はかのロレックスより上と言う声もある名門です。
生産の機械化や規格化をいち早く取り入れ、品質の向上に寄与したメーカーですが、いかんせん宣伝下手でロレックスやオメガなんかと比較すると一般の方々の知名度が低く、時計好き玄人好みの地味なブランドイメージになっています。
目に止まった時計、製造は1970年位で、自社製ムーブメントを搭載したアンティークです。
アンティークのブランド時計をヤフオクで購入するのは、多少目利きができる方以外はリスクも高いのですが、価格的には掘り出し物もあってなかなか楽しいです。
画像はピンボケですが、まずまず綺麗そうです。
何より良いのが説明を見ると、今年3月にオーバーホールと磨き仕上げをしています。
明細の画像もあり、費用は伏せてありますがゼンマイ交換・リューズ交換・ひげゼンマイの偏心修理・ポリッシュ仕上げと記載があります。
これ、結構費用かかっているんじゃないかな?しかもまだ4か月しか経ってない。
個人出品でスタート価格が4万円台半ば。希望落札も8万円台と、未整備で程度がそれなりのものの相場よりかなり安いです(アンティーク時計は相場があって無いようなもので、業者さんだと同じモデルが25万円以上で売られていたりしますので、相場感覚は大切ですが見る方によってはそれだけの価値もあると言うことでしょう)。
相場だとボロボロガタガタの革ベルト仕様でも8~9万円、綺麗なもので10数万円~と言ったところでしょうか。
誰か入札するだろうな、この内容なら即決で売れてしまう可能性も高いな、とウォッチしていたのですが、何故か誰も入れない。出品者さんの評価が悪くはないけどまだ少ないのと、画像があまり綺麗じゃないせいかな・・・なんて考えながら終了10分前に入札すると、何と開始価格で落札になりました。
届いて見たら・・・
仕上げ済みでめちゃくちゃ綺麗です。誤差(日差)も計ったら+10秒/日程度と流石O/H上りたて。オーバーホールの明細も送られて来ましたが、伏せられていた費用を見たらなんと86,400円!
4か月前に落札価格の倍の費用をかけて整備して、この値段で手放しても良いなんて非常に良心的な出品者さんですが、この整備費用を公開した方が高く売れたんじゃないかなあ・・・
オークションは売らんかなで詐欺まがい(本当の詐欺も昔より減ったとは言えまだある)の出品でバッタものを掴まされる危険がある反面、こう言う掘り出し物に巡り合うこともあるので、楽しいです。
初めてのバースデーウォッチ、いい買い物ができて嬉しいです(^^)
Posted at 2019/07/28 12:34:14 | |
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