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2011年05月29日 イイね!

サイドカー F2クラス

サイドカー F2クラス先日の記事で書きましたが、明日から遠くイギリスのマン島でTTレースが始まります。
世界最高峰の公道レースです。

マン島TTレースはオートバイのレースですから、もちろんサイドカークラスもあります。

過去記事で書いた事がありますが、昔レーシングサイドカーに乗ってた事があります。
そんな訳で勝手に盛り上がってまして…!

でもサイドカーレーサーって日本ではあまりにも馴染みが無くて、どんなレーシングカーなのか知らない方もいっぱいいるのではないかと思いまして、簡単にご紹介なぞを…。
その姿は一見するとサイドカーとは思わないかもしれません。
街で見掛けるサイドカーを想像していると、全然別の乗り物に見えてしまいます。

20年前に僕が走っていた頃でも、走行前の準備でパドックにいるとひっきりなしに質問にあいました。
エンジンは何を積んでいるのか?とか
どうやって操縦するのか?とか
横に乗る人(パッセンジャー)は何のためにいるのか?
などなど…

サイドカーは基本的にオートバイのようにコーナーでバンクさせる事がないので、クルマのレーサーと同じでサスストロークだけ稼げれば車高は低ければ低いほど重心が下がるのでメリットがあります。
バンクさせないのでタイヤもオートバイのようにラウンド形状である必要がないので、クルマと同じトレッドがフラットなタイヤを使います。

その結果、二輪車に対して接地面積が大幅に増える事でグリップ性能が上がり、かつクルマよりも断然軽い車体(200㌔位)である事からコーナーリング速度が極端に速いマシンが出来上がります。

タイトコーナーならそのコーナーリング速度はF1以上と言われるほどです。

しかしレギュレーションでも明確に決まっているのですが、あくまで車両本体があって、カー(舟)が横に付いているのがサイドカーであって、駆動輪は車体側のリヤタイヤに限られており、カー側のタイヤは駆動してはいけません。
車両を上から見たときには、車体本体の前輪と後輪が一直線上にあって、カー側のタイヤは左右どちらかに付いているという、不規則な三角形をしています。

そのため非常に不安定な乗り物となり、当然のごとく右コーナーと左コーナーでは乗り方が全く異なります。

二輪車であればコーナーではライダー自身が右に左に体を傾けて重心を移動するのですが、レーシングサイドカーの場合はこの重心移動はパッセンジャーの役割になります。
パッセンジャー自身がカーの外側へ移動したりする事で重心移動を行ないます。
そのためパッセンジャーはカーにつかまっているだけで座席も無ければシートベルトもありません。

マシンを速く走らせるためには、ドライバーのブレーキング能力やアクセルワーク以上にパッセンジャーの荷重移動のタイミングと二人のコンビネーションが重要になってくるので、サイドカーレーサーの場合はパッセンジャーの能力でその速さが決まると言われています。

明日から始まるマン島TTではサイドカークラスはショートシャーシのF2クラスと決まっています。
ロングシャーシのF1クラスの方が排気量が大きいせいもあって速いのですが、マン島ではF2クラス。
どういういきさつでF2なのか知らないのですが、F1だと速すぎて危ないから?
カウルを外したストリップの状態ではF1の方がメカメカしくて楽しいので、いずれご紹介します。

F1マシンと違って、F2クラスのマシンはカウルを外すとオートバイの面影が残っています。
車高を限界まで下げるためにドライバーはエンジンを抱え込むような姿勢で、足は膝を折って四つんばいになるような恰好でドライブします。












マン島TTに出ているマシンのシャーシはスイスのLCR製やウィンドル製の他にも有名コンストラクターによるオリジナルシャーシのマシンもいるようです。
搭載エンジンはそのほとんどが日本製600ccをベースにフルチューンしたものです。

特徴的なFフォークは二輪車の一般的なテレスコフォークではなく、アールズフォークというタイプのものに換えられています。これはレーサーに限らず一般公道を走るサイドカーでも交換している方が大勢いますが、トレールを減らす事で操舵性を軽くする他にも剛性アップやシミーの抑制など、サイドカーにはメリットが大きいためです。

最近ではパッセンジャーの乗り方も変わってきているようで、僕が乗っていた頃のパッセンジャーは左コーナーでは上半身を大きく乗り出し、コーナーの内側にぶら下がってるような状態でしたが





今では車両から大きくはみ出る事なく乗るようになりつつあるようです。





この乗り方の方が、パッセンジャーの移動量が少なくて効率的かつ、パッセンジャーが動く事で少なからず車体に与える余分な動きが無くて良いのかもしれません。

マン島TTみたいな市街地で僕みたいな乗り方をしていたら、電柱にぶつかってしまうかもしれませんね!


マン島TT、毎年気になりつつも情報が少なくて結果が分かるのはだいぶ経ってから、という事がほとんどです。
今年は二輪クラスに日本人レーサーが出場してたりするのですが、盛り上がらないのが残念です。
Posted at 2011/05/29 19:12:20 | コメント(2) | トラックバック(0) | バイク | 日記

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クルマネタが全然無くって、お料理日記になりつつあります。 クルマは購入して23年目のJHY33レパードのファミリーカー仕様。 とてもジェントルなセダンです。...
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