
愛車のヴィッツG's。

ハイブリッドではない、ガソリン車の俊敏なレスポンスと絶妙なハンドリングに痺れ、新車で購入して自分なりにライトチューンして走ってきたけど、遂に14万kmを越え・・・。

その間、様々なステージを四季折々走り続け、今に至ります。

走っていると、色々思い出します。ハイブリッドカーが燃費に優れるなら、ガソリンだけのマシンはエンジンをフルに回せる点が素晴らしく、きびきび走れるから、ついつい走ってくる距離が伸びましたね。
楽しかったのは、走っていてどこまでもコントロールが楽しかったのと、ABS以外にハイテクを持たない軽量モデルだったから。故に、ドラテクを色々覚えた点。電子制御が変に介入して、フェールカットされて失速する間が起きなかったから、マシンコントロールに集中出来る。
以前乗っていたゼロクラウンだと、ちょっとタイヤが滑りそうになると「ちょっと待って」的にTRC(トラクションコントロール)にスロットルを下げられちゃうからシッカリ安全は良いんだけど、走っていてそこだけ面白味がなくて、電子制御機能を嫌っていた事はある。仮にTRCをスイッチオフにしても、VSC(ビハイクルスタビリティコントロール。横滑り防止装置)があるから、少なくとも滑って向きが変わる事はまず無い。だから、バランスを失ってコントロールが難しくなる事はまず無いが、失速しやすい。
まぁ、スポーツカーではないから当たり前かもしれないが、その辺りの違いが楽しかった。
ツラい思い出が、同じクルマに乗っていた知人に言ってしまった一言が元か、約1ヶ月後に知人のクルマが某峠でクラッシュして大破し、廃車になってしまった事・・・。
ついつい、本質を極めたくなる自分の事で、相手に余計な事を言ってしまった。
「弄る前に走り込んで、マシンのクセを把握してから手を入れると良いと思うぜ・・・」
と・・・。
あくまでも、それは自分の意見でしか無かったけど、知人は自分の弄りに間違いは無い!!と言わんばかりにヤケになって、目の前を去ってしまった。別に、考えを押し付けたつもりは無かったけどマジになられて消えられてしまった。人間、やっぱり黙っているのが良いのか・・・。
その少し後、クラッシュが起きた。
原因は不明だが、某峠のコーナー手前でジャンプして、ガードレールに刺さってしまったらしい・・・。
減衰の数値が悪かったのかもしれないが、少なくともジャンプするって事はかなりギリギリまでハイペースで突っ込んだ走りをしたとは思う。
しかしなぁ・・・。
・・・あの峠で、クルマが飛ぶって何だろう?・・・
その知人というのも、自分と同じようにドライビングシミュレーターに凝っていて、走りを日々煮詰めていた感じの人だった。
ただ、決定的に違うと思えるのは、やはりクルマに対してどこから解釈し、それをどんな風にシミュレーターからリアルに持っていくか・・・の部分だったと思う。
クルマ好きなら、ノーマルモデルよりもスポーツモデル。もしくは、フルエアロで固めたいところだし、車高だってポーンと高いド・ノーマルよりも低い車高の方が引き締まってカッコいいだろう。そうなると、何でもいじりたくなる。
もちろん、ホイールも新車でアルミ鍛造が仮に標準で入っていたって、自分仕様にしたくなって別の物に替えるのは極々当たり前の事だろうと思う。
それが、模型ならそれで良い。パーツは装着した数だけ自慢になるし、見映えがする事まである。今時の模型なら、車高も好きなだけ下げられるし、キャンバーまで弄れる本物思考なモデルまである。
けど、実車はそう簡単にはいかないもので・・・。
↑もうすぐ富士吉田・・・
一番面倒くさいのが、最適なセッティングが出せるかどうかという事。ジオメトリーって言うのかな?そう言うのって・・・。
下手をするとノーマルよりも走りが悪くなってしまってかえって遅くなる事もあるし、駆動方式ごとの特性がメーカーのカタログモデルよりも顕著に現れて、操るのがかえって難しくなってしまう事もあり得る。
その一つが、足周りのセッティングだと思う。
近頃の新車は年々レベルが高くなり、ノーマルのモデルでもそこそこ走れる。スポーツモデルなら、そのままでもサーキットを十分に速く走り回れる実力を持つモデルは数多い。それだけに、パーツを弄るのが難しくなってきたと思う。
足周りのセッティングは、ストリートなら、多少道がうねったり凸凹になっていてもショックがキレイにフリクションし、路面からの圧をボディに直に伝わらないようにバランスを取るのが良いとは思うけど、弄るとなると足周りの全てのセッティングを見直さないといけないと思う。だから、あまり両極端なセットアップはしないのが賢明。
問題は、カタログモデルの殆どは、あくまでもストリートに合わせてセットアップされているから、足周りはスポーツモデルだとしても柔らか目にセッティングしてある事なんだけど、「柔らか目」と言ったって昔のアメ車みたいに過剰なロールを許す程フニャフニャに柔らかい訳じゃないんだし、飛ばすから硬くすると言ったって限度はある。
例えば、固めた動かない足周りってスキーやスノボーに例えるなら、吸収動作(上下運動)をしないで直立不動のままウェーブを滑っていくような物。そうやると、アッサリ大ジャンプをしてしまうから。想像もしない大ジャンプに冷や汗かいたスキーヤーやスノーボーダーも一度はあったはず。

・・・。
そんな事を考えているうちに、富士吉田まで走ってきてしまったけど。
そんな、難しい事を忘れろと言わんばかりに、世界遺産認定のMt.富士が見えるから、記念撮影。
走ってきて、暖房で火照った身体を一気にクールダウンさせる低い外気温。
クルマの外気温度計は、0度を表示している。
何枚か取り直してたけど、何故か写真を撮りだすとトラフィックが急に増え、やめるとガラスキロードに変わったりしてツラいとか何とか・・・。
んまぁ、くだらないウンチク等は美しい富士山の景色で書き換えてしまえば良い的に、クルマを山中湖畔に向けて再び走る。
夕日が沈んで暗くなる前までに、湖畔で写真を一枚撮りたい・・・。

何とか、日が沈んで辺りが暗くなる前に、山中湖畔に到着。
クルマがガンガン入ってこないうちにシャッターを切る。

もう1枚。
やっているうちに、とうとう身体が冷えだしたから、諦めて車内に入る。

もうすぐ、山中湖周辺はアイスバーンになる。スキーが出来る程じゃないけど、道路への積雪もあるだろうし。
冷えきらないうちに、帰りの道を走っていく。
Posted at 2020/12/24 08:22:22 | |
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