
つい最近、はやぶさ2の持ち帰ったサンプルの分析結果から20種以上のアミノ酸が確認され話題になっていますね。
これで私、宇宙の話には興味がなく好きか嫌いかと言えば嫌いな分野です、なんか面倒臭い。
そりゃ私がまだ20代だったならどこかにキラキラ、三保の松原で月明かりに照らされる富士山を眺めながら、生命の起源は空から降ってきたんだよって、好きな女性とのデートで会話の一つにでもしたかも知れませんが、私はもう50代なんですよ、宇宙でどうしたとかより、健康の話のほうが切実で、新しい分野って意味では、そろそろゲートボールを覚えたほうがいいんだろうかとか、悩んでます。
そんな時に、生命の起源だなんだと言われてもですが、以前そっち系の話をした責任もありますので、アップデートをψ(`∇´)ψ
話題になってるはやぶさ2の話。
簡単に言えば、持ち帰ったサンプルから何が分かったのかと言えば、生命の起源となりえる成分がいろいろと見つかりましたと。地球から遠く離れた場所ではありますが、それが隕石として地球に運ばれてくれば生命が誕生できるじゃないかって話になるです。以前に書きましたパンスペルミア説が検証された形になりますが説を覆す発見ではなく、成分は大方予想の範囲だったかと思います。
こちら、近年、物質の分析精度が飛躍的に進化してまして、昔の隕石を確か1960年代の隕石を調べ直した際、そこでアミノ酸が見つかり、かなりインパクトのある発見がなされ、同時にそれは大気圏に突入して火の玉になっても、中の成分はそのまま壊れずに地上に到着できていたという証明にもなりました。この瞬間がブレークスルーだったように思います、生命が誕生するきっかけの一つに間違いなく隕石もあると。考えてみれば昔前はそんな話は現実的と思われていなかったのですから、人間の探究心恐るべしです。
ちなみにその隕石、微量なら私達でも数万円で手に入れる事ができる(隕石屋で買える)ものなので、その後もあちこちで研究されたと思います、そんな背景もあり、広くパンスペルミア説が検証されてます(*^^*)
余談ですが、隕石は何年か前にはじめて手に持つ経験をしてますでしょ、あの見た目石、持つと鉄、あの体験は本当に素晴らしかった、隕石に興味があるなら是非、コスモアイルに行ってみてって思います。興味ないのが普通ですけど笑
で、話戻りまして、はやぶさ2の話。ハイライトは持ち帰った成分がどうこうよりも、遠くまで行って、しっかりと物質を持ち帰ってきたところかなと思います。←後に繋がります
成功することにより、次のミッションに繋がる。技術的にどうこうの前に、まずそのプロジェクトにGOが出ないといけない訳ですから、話題になると言う事も重要、予算への影響も考えられますから、初代はやぶさの功績も大きかったと思います。あの時はメンバーの自己評価が高すぎないかと書いたりしましたが、繋げられた意味は大きい、お見事でしたm(_ _ )m
まあ、以前からずっと言われている事ですが、日本は研究に際してのバックアップが乏しい、アメリカや中国の予算と比較すると初代はやぶさの予算はびっくりするくらい少なく予算が足りずに満足に人を集められない、お給料を払えるかどうかくらいのものもある。まあ、それが日本という国柄と言えばそれまでですが、中高生で成績のよい子の中には海外に行かなきゃと思う子達がいて、そのサポート体制もあるわけですが、行かせちゃうなよと笑
で、話を戻しますと次は何をするの?というところですが、こちらはNASAからとある人物にコンタクトがあり、バックアップするからチームを作らないかと。何よりこの話、すぐにその人物が組織の枠を超えてそれぞれのエキスパート?数人に声をかけて、すぐに話が進みまして、現時点では話をできない部分もございますが、どんなプロジェクトかと申しますと、土星の衛星からサンプルを持って帰ると言う、お持ち帰りシリーズ!
そしてなんとなんとなんと!
このお持ち帰りの成分によっては、私が考える生命の起源説を証明できるスーパープロジェクト!!
って、別に私が考え出した説ではなく、あくまで既出のものでありますが、個人的には最も可能性が高いと思ってる生命の誕生プロセス。こちらは初めて聞く方がほとんどだと思いますが、このサンプル分析後は誰もが知ってるキーワードになるかと思います、是非覚えてください。
ウルトラエッチキューブリンケージ仮説
私、この説の呼び名も好きなんですよね、名付け親の人がいるはずですが、その人タダモノじゃない感じする。一語も略さず全部いいたくなる感じ笑
パンスペルミア説が空からならば、こちらウルトラエッチキューブリンケージ仮説は海から。海からの説は、大昔からありますが、大昔からある説とは少し違いまして、あちらは海に刺激が与えられカミナリが落ちてってやつで様々な実験をしてましたが、なかなか結果を得られず長らく行き詰まり状態が続いてきました。
その間、日本は世界に誇れる、先端的な研究分野、体制を確立しておりまして、海の研究分野ですね。そして見つけたのは、海底からボコボコと噴き出る温水。正確に言えばボコボコ自体は古くから存在は知られていましたが、そのボコボコにえらい沢山のバクテリアや菌が見つかった。生命に繋がるに十分なものがそこにあったのです。しかも沢山というそこにはすごく沢山の種類があり、どうも地球上の動物やら植物やらの基本的なんとかのかなりの元があるらしく、分析結果が判明すればするほど生命の起源が見えて来る。ように感じる笑
例えば光も届かないところで1000年近く生きているものが見つかったり、遺伝的な反応には電気が必要だけどそれも見つかった。別な線から言えば光合成が行われない場所で何かが生き続けるってのもインパクトあるらしいです。
そういうと海には酸素が溶けていて、酸素は光合成ありきなんだから、厳密には違うんじゃないかなんて話にもなるようですが、この辺りの話は火星移住プロジェクトでかなり注目されたところでもあります。火星移住プロジェクトはただの進化ではなく、いろいろな事がわかって、動きだしているというのがあるですね。
また話が逸れそうになりますが戻りますと
ボコボコの話は日本の貢献度が高い分野の話で、個人的に日本人として非常に嬉しい気持ちになれました。なので少し詳しく話をしちゃいますと、皆様もよく知る「しんかい」や、あ深部探査船「ちきゅう」なんかがそういう発見をしたりをしました(≧∇≦)
ちなみに「しんかい」は初代からバージョンアップして今のは6500メートルまで潜れますが、つい最近、中国で「蛟竜号」に抜かされるまで30年くらい?ずっと潜り度世界一でした。残念に思うべからず「しんかい」は、来年にもスペチアーレモデルが発表され12000メートルまで潜れる「しんかいスペチアーレ」がありますのでご安心をψ(`∇´)ψ
その話もしたいところですが、話が逸れるのでいずれ。
で、しんかい、ちきゅう、こちらはJAMSTECと言う組織が管轄しておりまして、宇宙がJAXAなら海はJAMSTECとイメージしていただければ。ついでに言うなら陸地はnipr、極地研究所って言った方が身近です。昔、ロケッティな仕事に携わっている時に現場の人から南極の話を聞いて、あー人生もう一度あるなら、次は極地研で働きたいなぁと思ったなんて話もどさくさに紛れて言っちゃいます。
まあ、今はそれほどでもないですかね、南極に女性も増えて、ドロドロ不祥事があってちょっと軽蔑していますケド。
海の話を続けましょう、やっぱり日本は海、海系には水産研、FRAと言う組織もあります。今年はうなぎが安くなるぞ、マグロが漁れるぞって予報だしてたりするだけでなく、組織でクロマグロのゲノム全解明、養殖マグロの泳ぎを変えるゲノム編集まで研究していますから、こちらも世界に誇れる組織なんじゃないかと。JAMSTECにFRAくらい知っていれば、あ、海に詳しいんですねってくらいにはなるかなと。
うなぎが安くなるって話は二年前からでしょうか、確かになりまして、今だと一時期の半額くらいでしょうか、最近山椒も擦りたての買ってきたりして結構食べてますが、意外とくら寿司のうなぎがコスパいいかなと、タレが強いのですが自分でタレをかけれるし、お米がいい感じなのでお気に入りでもあります笑
で、話を戻しましてJAMSTECの話。
4月からJSPS外来研究員の方で地質のプロフェッショナル、日本地球惑星科学連合で賞をとった人がこられましたとか、そっちの話ではなく、生命誕生の起源の話。
NASAのプロジェクトというのは、土星の衛星エンケラドゥスから水を持ち帰ろうプロジェクト。
こちらは土星探索衛星カッシーナが、エンケラドゥスを探索いたしましたところ、氷に覆われている事がわかりまして、ただ覆われているだけでなく、氷の割れ目から水が噴き出しているところまで確認したようです。
そうなんです。
先ほどの地球で起きているボコボコが、氷で覆われている内部で起きているかもしれない、いや多分起きてる。氷の内部には海がある、外は冷え冷えですが内部は熱がありますから、となれば!
噴き出している水には、地球と同じようにバクテリアや古細菌がいるんじゃないか、いれば、あらためて内部から発生する説が検証されると。で、お持ち帰り隊が結成されたという流れ。
正直、私も以前はパンスペルミア説派でしたが、いろいろ想像するうちに(どんな想像だよ笑)パンスペルミア説は全く破綻ないのですが、ウルトラエッチキューブリンケージ説のほうが可能性高いんじゃないかと。地球ができてからの環境を考えると、海って極初期からあって、その頃はまだ酸素ないんです、隕石からも誕生したかも知れませんが、先は海かなと。って、今、さらに先を考えている人って、両方誕生したんだろうけど、生き残ったのはどっちか?って議論もあるらしいです笑
ついでに余談も。地球でボコボコしている場所ですが、何百って見つかっているみたいで、プレートとプレートの間近辺とかから、ボコボコボコー!ってお湯が噴き出ているらしいのですが、お湯って言っても100度とかじゃないんです、500度とかもっとかも。海って深くなればなるほど水圧かかるので、何千メートルともなれば500気圧とかかかりますから、500度でも沸騰しないんですね。富士山の山頂では87度が沸点って話は有名ですが、その逆。一時期、BMWがラジエター内の圧を高くして燃焼効率を上げるってやってましたけど、あれは負担あったのか絶対故障率高かったとかそれも何か繋がる?
さて、随分と長くなってしまいました。日を跨いで書いたので話が飛ぶところも同じ事を二回言ってるところも、はたまた私の知識が古いところもあるのかも知れませんが、そこは検証をお願いします笑
さて皆様はパンスペルミア説派?それともウルトラエッチキューブリンケージ派どっち?
私が生きている間に結論が出るのか出ないのか、いずれにせよ人類最大の5テーマの一つは、必ず解明には向っている、人間の探究心は素晴らしくロマンチックだなぁと。
みん友さん限定の日記で、海へ向かう男の話をしましたが、彼もまたロマンチスト、今頃、調査船に揺られ星を観ながらチョコ食べてるのかなぁと(´∀`=)
長くなりましたが、ではではm(_ _ )m