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アイのりのブログ一覧

2006年06月29日 イイね!

アイのり評論No8

アイのり評論No8今回の作品は、
藤原正彦の「心は孤独な数学者」です。
最近話題の作品「国家の品格」の作者ですが、実は数学者なんですね。初めて知りました。

この作品は、作者が尊敬する3人の数学者の生涯を追っていくことでなぜ数学史に残る偉大な業績を打ち立てることができたのかということを数学者である作者が同業の立場から探求した作品となっています。

3人の数学者
アイザックニュートン
ウイリアム・ロウアン・ハミルトン
シュリニヴァーサ・ラマヌジャン

私文科系です(汗)
ニュートン以外初めて知る人物です(滝汗)

学問、芸術、趣味どんなことでもある特定の分野に秀でるためにはたぐいまれな努力が必要であることは言うまでもないことですが、この3人が寝食を忘れた断続的な研究により自らの精神状態を崩壊する寸前まで追い込んでしまうという生涯はすごいという感想を通り越して何もそこまでと考えてしまうところがありました。
ニュートンは極度な精神障害
ハミルトンはアルコール依存症
ラマヌジャンは宗教上の理由にもよりますが栄養失調等による死

作品名は「心は孤独な数学者」ですが、私には「心も孤独な数学者」のほうが読後感としてはあってます。
内容が重い本で正直疲れました(>_<)

さて、次号は
楽しく読めそうな
開高健の「知的な痴的な教養講座」です。
Posted at 2006/06/29 21:08:13 | コメント(1) | トラックバック(0) | 読書 | 日記
2006年06月20日 イイね!

アイのり評論No7

アイのり評論No7さて今回は、藤岡真の
「ゲッベルスの贈り物」
です。初めて読む作家です。そして推理小説です。

1945年4月、ドイツのUボートで日本へ帰還する飛良泉大佐。Uボート内でドイツの全面降伏を知ったドイツ人の乗組員たちは連合国に投降することと決定する。
しかし、彼にはある重要書類を日本へ運ばなければならない任務があり、その書類を投降により連合国へ引き渡すことはなんとしてもさけなければならない事情があった・・・

そして、
時代は現代、テレビでしか現れない歌手「ドミノ」の出現。
その音楽を聞いて次々と自殺していく人々。
その社会情勢を利用してある謀略をはかる人物たち。
作品名「ゲッベルス」がナチスドイツの宣伝相ゲッペルスをさしていることがわかれば、ストーリーにだいたいの予想がつきます。

しかし、物語の最後にはこの「贈り物」に潜むあるどんでん返しが待ってます。
読み終えたとき、そのあるどんでん返しが一面では「人間の強さ」であり、また別の面では「人間の弱さ」を象徴しているものなんだなと私は感じました。

ストーリーは、推理小説ですが最後に作者が仕掛けたそのどんでん返しによりちょっと考えさせられる作品でした。

さて、次回の作品は藤原正彦の
「心は孤独な数学者」
です。
Posted at 2006/06/20 21:16:33 | コメント(1) | トラックバック(0) | 読書 | 日記
2006年06月15日 イイね!

アイのり評論No6臨時号

アイのり評論No6臨時号今日の読書は当然これです♪

前半のD型はまあこんなものかと斜め読み・・・
D型のチューニングの方向性は?あたりからちょっと気合入れて読みました(笑)

その後はいつもお世話になっている部長さんがあちこち登場するわ、そのお店へ誘ってくれたお友達がおクルマ拝見に登場しているわで興味深く読ませていただきました。
最後のクーリングアイテム実装実験はこれからの季節に大いに参考になりそうですね。

最近レガいじりが閉塞モードの私でしたが、また刺激をうけそうです。明日からもうちょっと熟読です。
Posted at 2006/06/15 21:42:36 | コメント(1) | トラックバック(0) | 読書 | 日記
2006年06月10日 イイね!

アイのり評論No5

アイのり評論No5作家名と装丁のなつかしさに思わず購入してしまいました。
学生時代にはまった沢木耕太郎です。
当時の代表作は
 テロルの決算
 人の砂漠
 一瞬の夏
ニュージャーナリズムの旗手といわれ、綿密な取材と斬新な素材で当時私たちの世代を大いに引きつけた作家です。
そしてなんと言ってもバックパッカーのバイブルといわれた
深夜特急
インドのデリーからイギリスのロンドンまで乗り合いバスでいけるのかという破天荒な思いつきを実践した旅行記。これは学生時代に大きな影響を受けた作品の1つです。
この作品に影響されて海外に飛び出していった友人がたくさんおりましたし、私自身も学生最後の春休みにはバックパック1つで1ヶ月海外をさまよったことを思い出します。

そして今回の作品
「1号線を北上せよ」です。
深夜特急に比べれば、規模ははるかに小さいんですがベトナムのホーチミンからハノイまで南北を縦断する旅行記です。
通常の旅行者だったらこんなこと絶対ないよなというストーリーが訪問する先で現地の人と交わされていきます。たゆまぬ好奇心。沢木さん相変わらずですね。

しかし、読者である私にも、旅行をしている沢木さんにも「深夜特急」から経過した時間が大きな溝となって横たわっています。
おもしろいけど何か違う。あの時代に感じたわくわく感、強烈な高揚感が読後感にはありませんでした。
沢木さん自身本の中で自分のようなバックパッカーとツアー旅行者とを比較してこういっています。

「以前、私が日本の団体客と欧米の個人旅行者と比較したらどう思っただろう。外国を緊張感もなく旅しているツアー客を困った存在とみなし、1人か2人で毅然として旅行している欧米の旅行者を肯定的に捉えたことだろう。
しかし、いま、私はこの日本の団体旅行者たちのことを「いいなあ」と思い始めている。」

こうした思いを抱きつつも、最後に旅を終わるにあたって沢木さんは、この旅行で出会った人々のことをおもいだしながら

「若い衆。まだまだ旅行のスタイルを変えるには速いですよ。」

出会った旅行者たちから無言の励ましを受けているのだと結んでいます。

この本のタイトル「1号線を北上せよ」とは具体の場所ではなく心の中の抽象的な旅へのあこがれを象徴したものとなっているようです。
このベトナム旅行で沢木さん自身、「深夜特急」の時の自分と向き合って対話しているんですね。
お互いまだまだライフスタイルを変えちゃいけませんな。

さて、次号は・・・
藤岡真の「ゲッペルスの贈り物」です。
Posted at 2006/06/10 22:05:37 | コメント(1) | トラックバック(0) | 読書 | 日記
2006年05月31日 イイね!

アイのり評論No4

アイのり評論No4久しぶりに重い本読みました(汗)
学生時代に少ーしだけかじったマキャヴェリの
「君主論」
です。

作者は中世イタリアフィレンツェの官僚政治家であり、思想家です。
中世イタリアはフランス、スペイン等の大国の政治介入に翻弄されてフィレンツェやモナコなどの小都市国家が乱立する分裂状態です。
マキャヴェリはそうした状況の中でイタリアが他の国の干渉を受けずに国家としての体を保つにはどうすべきか、混迷とした状況の中で理想とする君主像とはどうあるべきかということを考えた人物です。

作者は、君主の理想像をライオンの勇猛さと狐の狡猾さを併せ持ち、善悪にこだわらずに果断に行動する人物であると述べております。
この作品、私の理解している限り「目的のためには手段を選ばない悪徳の書」みたいな烙印を押されていますが、実際読んでみると前段でも記載したとおり混迷したイタリアを救うためには、理想とすべき国家、君主とはどうあるべきかを論じた救国の書という感想を持ちました。

マキャヴェリをこれまでの評価だけでは捉えてはいけませんね。
再認識させられました。

さて、次回はついに新刊に手を出しました。
沢木耕太郎の「1号線を北上せよ」です。
Posted at 2006/05/31 21:03:48 | コメント(0) | トラックバック(0) | 読書 | 日記

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