HA7型アクティのオイル交換(1回目)
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
![](/images/icon_difficult_on.svg) 初級 |
作業時間 |
1時間以内 |
1
昨夏2022年7月に落札して引き取ってきて以来、知り合いのところに預けっぱなしの、パワーゲート付きHA7型アクティ。
この仔を来月の引っ越しで使いたいという奇特なお申し出があったので、まさか何ヶ月も預けっぱなしのまま渡すわけにもいかず、久しぶりにこの仔とたわむれることにしましたシリーズ。
その2は、エンジンオイルの交換です。
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アクティトラックのオイル交換は、わざわざジャッキアップするまでもない。
後ろのマフラーの下にもぐって、17mmのメガネレンチを掛けて、ドレーンボルトを抜くだけです。
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ただし、落札して引き取ってきて最初のオイル交換では、毎度のお約束。
どこの誰が、どんだけ強い馬鹿力で締めやがったんだ?というレベルで、固く固く、ものすごく固く締まっていてゆるまない。
もしかしたら、ろくすっぽ何年もオイル交換してなかった個体なのかも?
……というわけで、スナップオンの1千Nm級のエアーインパクトレンチMG725の出番となりました。
(さすがに一瞬でゆるんだ)
2
ドレーンボルトをゆるめたら、ドレーンワッシャーは毎回きちんと新品に交換しましょう、というのは車種を問わず毎度のお約束。
オイルを抜いてから気がついたんだけど、ドレーンワッシャーの買い置きがなくなってたの忘れてたわ、とか。
オイルを抜いてから気がついたんだけど、オイルエレメントの買い置きがなくなってたの忘れてたわ、とか。
オイルを抜いてから気がついたんだけど、オイル注入口のフィラーキャップが外れなくなってて、オイルを入れられないのよ。
エンジンをかけられない、詰んだわ……とか。
そういう笑い話の数々の、よくある1つが、ドレーンワッシャー。
モノタロウで大量に買い置きしておくなり、あわててアストロに買いに行くなり、今のうちに手配しておきましょう。
(オイルを抜いてしまってから気がついたから、エンジンをかけられず買いに行けない、というのもよくある笑い話)
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ちなみに、オイルを抜き終わってドレーンボルトを締める時の規定トルクは、HA7型アクティの整備マニュアル(サービスマニュアル シャシ整備編 99-5)によると39Nm。
わざわざ注意記号を付けて「締め過ぎに注意」とも書いてあります。
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なるほど、39Nmね。
……とか言いながら、わかったつもりになって手の感覚(いわゆる手ルクレンチ)で、50Nmとか60Nmとか、強く締めすぎちゃう自称中級者が、ものすごく多いのよ。
そういう残念な自称者になってしまわないためには、どうしたらいいか?といえば、とても簡単。
DIYデビューした最初のうちは、きちんとトルクレンチを39Nmにセットして締める。
でも、毎回それで安心してしまってたら、いつまで経っても初心者のまま、トルクレンチが必要なまま。
「ふむふむ、なるほど、だいたい40Nmというのはこのぐらいの強さなのか」
……と、そういう意識を持ちつづけるのが大事だと思います。
そうすると将来、そのトルクレンチが壊れたり、校正が必要なレベルまで精度が狂ってきた時に、「あれっ、おかしいぞ?」「このトルクレンチ、狂ってきてないか?」と、自分の手の感覚で気がつくようになるよ。
3
戻すと、昨夏2022年7月に引き取ってきて以来、この仔のオイル交換をした記憶がないから初めてだと思うんだけど。
左後輪の後ろにあるオイル注入口を開けてみたら、汚くてびっくりした。
それも、砂だらけなの。
気軽にパーツクリーナーを吹いたら、大量の砂粒が中に落ちていって、エンジンオイルに混じっちゃいそう。
まぁ、そういう時のためのオイルエレメントではあるんだけど。
余計な異物は混入させないに越したことはないよね。
4
オイル注入号のキャップ、正式名称フィラーキャップのほうも、すごい状態。
こんな状態のまま酷使されてきたこと自体にも驚きだけど、落札して引き取ってきたまま、こんな状態のまま放置してきた今のオーナーにもびっくりだわ。
えぇ、私のことですけど。
5
というわけで、オイルフィラーキャップのほうだけ、パーツクリーナーで吹いて掃除しみました。
でも、十分にはキレイにできなかった。
ゴム製パッキンの部分が経年劣化で固くなってて、隙間から砂埃とかいっぱい入っていきそうだし。
次回あたり、新品に交換したほうがいいかもね。
(新品が手に入るうちに)
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このオイル注入口は、左後輪の後ろ、荷台の下。
エンジンから遠く離れたところにあって、フィラーキャップを受けた金属パイプの先からエンジンまでは、ゴム製ホースでつながれています。
つまり、この金属パイプも取り外し可能なはず。
次回、時間のある時に取り外して、金属部は超音波洗浄かけよう。
ついでに、ゴム製のホースも、新品が手に入る今のうちに交換しちゃったほうがいいよね。
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オイル交換しようと思って、ここから新しいオイルを入れたら、床いっぱいにオイルが広がっちゃった!何だこりゃ!と見たら、このゴム製ホースが経年劣化で裂けて、そこから漏れていた。
でも、ホンダに聞いたら、生産完了で新品はもう手に入らないそうです。涙涙
……なんてことに、そう遠くない将来なるのが、目に見えてるじゃないですか。
(その時はもう、私の手元からは離れてるかもだけど)
そんな理由で解体に出されたり、せっかくのホンダの軽トラックが減っていってしまうのは、悲しすぎるので。
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【部品番号】HA7型アクティトラック
15610-PE9-003 オイルフィラーキャップ
15653-PFE-000 オイルフィラーホースラバー
6
HA7型に限らず、歴代のアクティトラックの場合、オイルのレベルゲージは、左後輪の内側にあります。
ここも、たまには気にして、キレイにしておきたいところ。
洗車なんかしなくていいから、こっちを日々、チラッと目視しよう。
7
HA7型アクティの整備マニュアル(サービスマニュアル シャシ整備編 99-5)によると、オイル交換だけでエレメントを交換してない場合は 2.5リットル。
オイルエレメントも交換した場合は 2.7リットル。
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ちなみに、20W-40や20W-50は、マイナス10℃までOK。
10W-30や10W-40は、マイナス20℃までOK。
5W-30ならマイナス30℃以下でもOK、とも書いてあります。
この「OK」は多分、「ホンダエンジンを運転する喜びを感じられる絶好調を維持できる」という意味ではなく、「自動車メーカーとしての責任を果たせるギリギリ、壊れずに使い続けられる」という意味だろう、とは思うけど。
オイル選びは深い深い、とても深い沼の世界なので、あまりつっこまずに軽く流しておこう……
冬の間は「10W-」とか「5W-」とか「0W-」とかの低温側を気にする人が多いと思うけど。
普通に日本国内に住んでるなら、「20W-」か「10W-」で十分みたい。
それよりも「1万km毎または1年毎」とか「シビアコンディションに該当する場合はその半分」という、交換サイクルをきちんと守ったほうがいいみたいだよ。
8
パワーゲート付きHA7型アクティ
2023年2月22日(水)12万9788km時
・OBD故障診断(エアバッグ左右フロントセンサー異常)
・エンジンオイル交換(エッジRS 10W-50)
★オイルエレメントは交換せず
★オイルフィラーキャップは次回、新品に交換しよう
★オイルホースの金属パイプは次回、取り外して超音波洗浄かけよう
★ゴム製オイルホースも次回分解清掃しよう
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【部品番号】HA7型アクティトラック
15610-PE9-003 オイルフィラーキャップ
15653-PFE-000 オイルフィラーホースラバー
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