HA7型アクティのプラグ交換(1回目)
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
初級 |
作業時間 |
30分以内 |
1
昨夏2022年7月に落札して引き取ってきて以来、知り合いのところに預けっぱなしの、パワーゲート付きHA7型アクティ。
この仔を来月の引っ越しで使いたいという奇特なお申し出があったので、まさか何ヶ月も預けっぱなしのまま渡すわけにもいかず、久しぶりにこの仔とたわむれることにしましたシリーズ。
その3は、点火プラグの交換です。
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昨夏2022年7月に引き取ってきて以来7ヶ月、ろくにエンジンオイルも交換してないぐらいだからね。
もちろん、点火プラグも一度も見ていない。
交換歴が不明なので、この機会に一度新品に交換しておこうと考えました。
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荷台のエンジンフードを開けると、エンジンは進行方向に向かって中心ではなく、助手席側に寄った状態で搭載されてます。
3気筒エンジンの3気筒それぞれを番号で呼ぶんだけど、助手席側の端っこが1番で、運転席側のミッションにつながってる側の端っこが3番になります。
「1番シリンダーが爆発してないかも」と言われた時に、あわてて3番側のプラグを外そうとして、「そっちじゃねぇよ!」とか「1番と3番の区別もわからないのか!」と怒鳴られたりするの、初心者のうちはありがちだよね。
2
昭和63年〜平成元年のHA1型は、デスビ方式。
大きなイグニッションコイル(略してIgコイル)で発生させた高電圧をデスビで分配。
デスビから3気筒それぞれに、プラグコードが行ってます。
でも、さすがにHA7型まで進化すると、ダイレクトコイル方式。
1本1本の点火プラグの上に直接、小さいIgコイルが装着されています。
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なので、ダイレクトコイルにつながってるプラスチック製カプラーを、壊さないように慎重に取り外す。
プラスチックは経年劣化で簡単に割れたり砕けたりするので、古いクルマは要注意。
そして、ダイレクトコイルを固定している10mmボルトを抜く。
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この10mmボルトを最後に締める時は、HA7型アクティの整備マニュアル(サービスマニュアル シャシ整備編)には11.8Nm。
小数点表記になってるんだけど、これは当時はkg-mという単位だったのを、現在のNm単位に換算しているから。
「12Nm」(10Nmよりちょっと強め)でいいと思うよ。
3
ダイレクトコイル3本を抜いてみたら、3本ともオイルがべっとりと。
まぁ、これは想定内。
オーバーヒート歴を隠して(気がつかず?)格安で出品されていたのでは?……と思ってる個体だから、このぐらいでは驚きません。
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運転免許を取って、初めてクルマを買ってみたら、こういう状態になってて、半泣きに。
とんでもないポンコツをつかまされたかも!……とかいう話、よくあるけど、大丈夫だよ。
これは、オイルが漏れてこないように防いでいる丸いゴム製パッキン(通称Oリング、オーリング)が経年劣化でダメになってしまってるだけ。
エンジンが壊れてるわけじゃないから、このOリングさえ交換すれば大丈夫。
まったく問題なく乗り続けられるよ。
点火プラグが入ってる穴だから、通称プラグホールと言います。
「プラグホールのOリングを交換してください」って言えば、1泊2日ぐらいの預け修理ですぐに戻ってくるはず。
もしかしたら、部品が即日入荷すれば、日帰り修理OKかも。
……というぐらい、簡単な話です。
(がんばればDIYでもできちゃう)
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この仔は、そんなに長く乗り続けるつもりじゃなくて、売ってしまう予定。
なので、修理せずこの状態のままにするかも。
あるいは……
ほら見ろ!
やっぱりオーバーヒート歴あったじゃん!
……となったら、エンジンを降ろしてヘッドガスケットを交換しなくちゃとなるわけで。
その時は当然、プラグホールのOリングも交換となるから、どっちにしても今回はスルーで。
4
点火プラグを外したら必ず見るべきは、先端部。
まるで、イリジウムプラグのように、減っている。
……のではなく、イリジウムプラグが使われていたのでした。
10万km交換不要、らしいけど。
今の時点で何万kmなのか、ヒストリーがわからないので、やっぱり交換です。
5
3気筒の点火プラグ3本みんな、6気筒のツインプラグなら12本みんな、NGKのギャプゲージできちんと同じ隙間にそろえる。
3気筒なら3気筒みんな、同じ燃焼状態にするのが、とても大切。
6
最後に、点火プラグを装着する時の締めつけトルクは、HA7型アクティの整備マニュアル(サービスマニュアル シャシ整備編99-5)によると18Nmです。
17Nmでも20Nmになっちゃっても、まぁ大丈夫だろうけど。
3気筒なら3気筒みんな、同じ締めつけトルクで締めることが大切。
ピストンやら何やらの重量バランスを取ろうが何をしようが、燃焼室の点火プラグの締めつけトルクがバラバラだと意味がなくなる。
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一般的には、点火プラグは「20〜25Nmぐらい」と記憶してる人が多いみたい。
その感覚からすると、「たったの18Nmで大丈夫なの?」と不安に思うかも。
でも、せっかく「世界一のガソリンエンジンに乗り続けたい」というこだわりと敬意と、F1参戦への感謝の気持ちをもってホンダ車を選んだなら、エンジンについてはホンダの整備マニュアルをきちんと守ったほうがよろしいかと。
あいつ、「F1参戦ありがとう!」とか言ってホンダ車にばっかり乗ってるけど、その割りに、あいつのエンジンの燃焼音、あんまり良くないよね。
……とか言われちゃわないように、そこは気をつけたいところです。
7
パワーゲート付きHA7型アクティ
2023年2月22日(水)12万9788km時
・OBD故障診断(エアバッグ左右フロントセンサー異常)
・エンジンオイル交換(エッジRS 10W-50)
・点火プラグ交換
★次のプラグ交換は14万km前後で
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