フォークのオイルシール交換
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
中級 |
作業時間 |
3時間以内 |
1
今回の交換作業はインナーチューブを抜くための特殊工具がないために、少々雑な感じにやります。
まだオイルと8ミリの六角レンチがまだ揃ってないので、各部のネジをゆるめただけです。
2
買ってきました。
前輪をジャッキアップする前に、固着気味なネジをすべて一度緩めて軽く締めておきます。ステムのフォークを留めてるネジは緩みすぎたままだと危険です。たぶんハンドルバーで止まりますが。
ホイールのセンターナットは緩んだままの方がよいです。
キャリパー固定のボルトも緩めておくほうがよいです。
フォークのインナーチューブのトップのボルトも。緩めすぎると中身がバネで飛び出します。
問題はフォークのアウターの底にある、六角ボルトがメチャ硬いことです。接着剤のようなものが塗ってあるそうです。私はフォークを外したあとで頑張って回しました。ライターで一応アブってからやりましたが、気休めでした。バキッて言って回ったあとは前のめりに前転しました。写真はRZ50のフォークですが、こんなかんじでテコを使ってまわしました。六角レンチが曲がりそうになってました。
抵抗のある方もいらっしゃるかと思いますが、純正のエキパイはかなり肉厚ですので集合部あたりでジャッキアップします。
3
写真は今回の作業をするにあたり、バイク屋さんで借りてきたマイナスドライバーです。
こういう職人の魂が入ってる道具が大好きです。
今回の難関を乗り越えるにあたり、精神的にも助けられました。
固かったフォークアウターケース底のボルトはドレンになっていて、銅のワッシャがセットです。全部緩めて外すと、フォークオイルが出て来ます。
ちょろちょろと出て来て、まどろっこしいので水鉄砲のようにフォークを押したり引っ張ったりすると、どばどばでてきます。中身の部品も出したほうが古いオイルが出しきれます。
古いオイルは後日バイク屋さんに頼んで処分してもらいにいきます。
ちゃんと全部ばらした方が良いのは当たり前ですが、レースに出るわけでもないので、この程度で問題ないでしょう。
本当はシールのみ交換する予定でしたし。
4
あとはひたすらマイナスドライバーで古くなったオイルシールをこじりだすだけ。
単にこじり出したというよりはドライバーを引っ掛けるところを作るように破壊してからこじり出した感じです。
ダストシールがダメになってただけあって雨で、オイルシールが朽ちていました。
砕けたシールがフォーク内部に入るんじゃないか?
そのくらいは問題ないし、しかもシールの下にワッシャのようなリングがあるので、ごろごろとゴミが入ることはありません。
今思えばダストシールをダメにしたのはフォークの点錆を防ぐために、使ってたCRC が原因ではないかとも思っています。
5
ケースに傷が入りまくってますがダストシールで隠れます。
力点はドライバーのグリップ、支点をアウターケースのフチ、作用点をドライバーの先端において何度もこじりました。
ドライバーが折れるくらい力を込めて、曲がったドライバーが作用点から、はじかれて、元の形に戻る速さによりケース内側で、擦過して火花が散ってました。力を込めすぎて手が震える振動で、ゆっくりと、ギチギチと音を立てながら出て来て、スポン。
約30分間、汗みどろになりながら頑張って、ふらふらになりました。シールの破片がたまに飛んできて危なかったです。
手に力が入らなくなってきて、鈍痛で途中何度も心が折れそうになり、諦めそうになりました。
本気で。
6
あとはウエスなどで拭いてから新しいシールを打ち込むだけです。
ホームセンターにレンチを買いに行った時に、適当に雨どい用の塩ビパイプも買っておいて、ビックリ。ホーネット専用でした。88円だったのに。
フォークの上から通して軍手ごしにハンマーで殴ったり、垂直に角に落としたりしながらなんとか内側のロックピンの溝より下まで打ち込みました。
7
新しいオイルはフォークのトップのボルトを外して入れます。ゴムOリングが入ってます。
本当はメスシリンダーで量るのがベストですが、ないので、計量カップで少しずつ、じょうごで流し込みます。
8
お金があるなら、短時間ですませたいなら、別の方法をおすすめします。
しかし、オイル込み、6,000円くらいで、できました。
ちょっと古いオイルシールの画がグロかったですね。
ベアリングやシャフトにグリスの塗布を施し、各部を組み付けて終了です。
タイヤより先にフェンダーをつけましょう。
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