お約束の？キーシリンダーのロック

我が愛車は8月13日(火)の夏季休暇中の越後中里にてキーが回らず、ハンドルロックが解除出来なくなりました。地元業者ではトラヴィックに関する知識もあまり無く不安なのでレッカー移動と車載搬送のお世話になりました。16日に東京の文京区の東京スバル本郷までの約200キロの搬送となりました。キーシリンダーの故障という診断になりました。キーシリンダーのロックは2003年頃の古Web記事にはかなりあるので、やっと発生したという意味で、お約束という接頭語を加えました。

東京スバル本郷店に修理中の画像撮影をお願いしました。ハンドルを外した後に、キーシリンダーを引き抜いたところです。キーは全く回らない状態でしたが、９０度回転しないとキーが引き抜けません。プラスチックハンマーなどを使用して強制的にキーを回転させるそうですが、ここまでハンドルコラムを分解するのも素人だと手間がかかります。

引き抜いたキーシリンダーです。新車時にはグリスがシリンダー内部にはもっと付いているそうです。黄色部分が残っているグリースです。結果的にはグリースが減ってくる事により、金属が直接に触れ合う事により、バリが出てくる様です。CRCを使用すると反対にグリスをなくしてしまうので、一時的には改善しても良くないようです。後記の予定ですが、今回はキーシリンダー専用の良い洗浄スプレーも見つけました。

キーシリンダーを抜いて横からほぼ全長を観察したところです。先端部に螺旋状部分や手前に溝がある複雑な構造であることがわかります。サービスのO氏はスバルなど国産の車では、キーシリンダーまで分解することが少ないので、構造がどうなのか分からないそうです。しかしながら、内部のコマ、ロックピン、今回の金属部などにバリがあったり、出たりする事により故障が発生するのは、構造欠陥とも言えるのではないかと思います。

キーシリンダーを抜いた内部で、先端部の穴は四角になっているのが判ります。この辺の画像は、英国🇬🇧のサービスマニュアルのヘインズにも掲載されていませんので、ちょっと深いのではないかと思います。

実際のキーシリンダーの回転部周囲の金属のバリを拡大画像にて示したのですが、何ともバリの輪郭が立体的ではなく分かりにくいです。このバリが経年的に増加する事により、キーを挿してシリンダーを回そうとしても、ついに回らなくなるという事でしょうか？観てしまうと何とも頼りない不出来な構造だと思いませんか？

キーシリンダーが回らない時には、一般的には潤滑剤を使用することがあるようです。ネット検索では、業務用ですがアマゾンでも販売されているKABAのクリーナーを購入してみました。本当はDIYにてシリンダーを回転させてみたかったのですが、遠隔地にて不可能でした。スバル本郷店にて依頼すると、使用経験はないそうですが快く同意してくれました。実際には、固着の解決には他の製品を使用したそうですが、脱着後に使用して頂きました。

修理にそのもの要した費用は、スバルカードを使用して1万円弱でした。しかしながら、越後中里から越後湯沢を介して文京区本郷までの距離は210キロでした。車載搬送費用は、ソニー損保では100キロまで無料で超過分は有料(今年4月までは150キロまで無料だった)です。110キロ超過分は距離計算で約48000円の支出となりました。東京までの新幹線代は4人で約28000円がソニー損保より出るはずです。結果的には約3万円の負担になりました。