
表題の車は、先々週の307号線を走ろう!オフの時、三重県の道の駅「あやま」で見つけた車です。
この車、軽自動車のバンでスズキ・エブリィ(2代目)の「ジョイポップ」のマツダへのOEM車で「オートザム・スクラム」の「スタンドオフ」といいます。ナゼこの車を採り上げるかというと、この車、実家で当時母親が仕事用の車として使っていたのと同時に、学生時分で免許取りたての私が唯一運転させてもらうことができた車だったからです。父親の車と母親のプラーベート車は、保険の年齢制限を上げて、当時初心者あるいは初心者同然の未熟運転者であった私が運転できないようにしていました。仮にスクラム以外の車を運転しようものならタダでの家業手伝いなどのお仕置きが待っていた訳で(それでも破りましたが・笑)、マジメに守っていたものでした。
当時、東京に居るときは居るときで運転する機会を見つけ、大学2年の初頭から1年数ヶ月ほど、千代田の神田岩本町で葬式花の運搬のバイトをしていました。そこで運転してた車も主にスズキキャリィトラックで、実質的にこのスクラムと同じ車でした。
そういう、懐かしい思い出がこの車に詰まっていました。そんな車を三重で発見したとき思わず興奮してしまって(ちょっぴり涙も…)外見の写真を撮ってしまいました。

後姿は、こんな具合。
このスクラムのスタンドオフ、(実際には軽過ぎて安定感のないハンドルだったけど)ハンドルは重ステで5速マニュアル、車高の上がったフルタイム4輪駆動車でした。この車、MTはちゃんとにブリッピングしてギアを変えないとギアが鳴き出してしまったり、ポンプのように踏みつけるブレーキは軽の常でカックンだったり、車高が高くて見晴らしが良い割には安定感がなく、いつも風や道路の轍にハンドルを取られていましたし、挙句には雪道を走ってブレーキングしたら車が交差点で直角に滑って立ち往生するわ、さんざんなことを良くも悪くも体験させてくれました。エンジンノイズもメカニカルノイズも相当やかましい代物で、60km/hも出せばラジオの音声など消えてしまうのも今となっては懐かしい思い出です。
運転技術も経験もない私に対し、車とはどういうものでどうすればどのように車が動いてしまうのか、ボディをもって私に教育(?)してくれた、そんな車でした。
山道、とくに田舎の精進湖線の登り坂では常に大型トラックや営業車に煽られて、その都度どいて先に行かせていました。この車で、遅い車を追い越すやり方よりも速い車に追い越してもらうやり方、とくにそのタイミングを習得しました。
親の車でしたけど、この車で田舎の山道をいろいろと走りました。須玉町から増富温泉経由で信州川上村とか、今は規制で走れない、南アルプス林道を広河原へ、その先のダートを通って早川町へ、また青梅街道の柳沢峠や現139号の松姫峠も走ったことがありました。どれも免許取得後3年以内のことでした。
そして実家にあったこの車は、私が社会人3年目あたりに実家から姿を消しました。
そんなわけで、このスクラム、私の原点のクルマなのです。
Posted at 2012/06/07 00:04:31 | |
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