
先週の土曜は、シマッタ君(本名:トヨタ・シエンタ)を自宅から徒歩15分ほどのトヨタレンタカーで借りて24時間使い倒し、翌日の朝8時に返却しました。
調べたら、グレードは下記のみんカラURLのとおりのようです。
https://minkara.carview.co.jp/car/toyota/sienta/spec/unit101505/?&sls=8400&&ti=101505
この車の内装は、こんな感じ。
イメージリーダー的グレードなのか、ハンドルは革巻きです。10時10分の位置に指置きがあるのはマルです。インパネシフトとセンターメーターが標準装備。水温計はありませんが、燃料計はゲージ表示されています。走行距離は約16000km、今年1月登録の新車です。排気量は1.5L、変速機はCVT。車重は1.22t。1.5Lとしては重い方ですが、7人乗りミニバンとすると軽い方なのかもしれません。最小回転半径は5.2m。現在の水準ではボディの大きさ(4.2m)からすると可もなく不可もない水準と言えます。ETCは(ちょっと見えていますが)チルトステアリングのレバーの左側。ギリギリ左足には干渉しない位置にあります。サイドブレーキは完全足踏み式。専用ベダルを踏んでセットと解除を両方行う方式です。
タイヤは、よく使われているようです。サイズは175-70-14・84S。ホイールは、傷だらけです。キャップつき鉄チンです。でもまぁ傷があると妙に開き直るというか緊張感が薄れますね。良いことではありませんが。タイヤが細くて速度域が低いのは、まぁ車の性格と使用形態を考えると妥当なのかな、と。 ただ、タイヤの空気圧がよろしくありませんでしたね。初乗りの時ちょっと安定感に乏しかったので自宅に帰って荷物をセットして近くのセルフスタンドで空気圧の調整を図ったところ、標準空気圧が2.3であるところが4輪とも2.0-2.1で明らかに空気圧が不足していました。そこで、高速道路メインの走行を企んでいたので2.5まで空気圧を上げました。しばらく乗ってみると、シャキッとした乗り味になったのでこれは成功でした。空気圧をそこまで上げろという気は別にないのですが、せめて標準空気圧には調整してもらいたいですね。
まず、トヨタのレンタカーの注文方式だと、コンパクトカーの1.3-1.5Lクラスにこの車が入っていること。確かに借りられる値段が安くて良いのですが、そもそもミニバンと普通車が一緒のカテゴリーで借りられるのはちょっとおかしいのではないのでしょうか。この車はミニバンの最小サイズとして別カテゴリーでレンタルすべきでしょう。私の使い方からするとまったく違う方向の車なので、おそらく車の方がびっくりしてしまったのではないか、と想像しますね(^^;)
車種限定をしなかった当方も良くなかったのですが、ここはやっぱり車種指定して
「ラクティス」を狙うべきだったと後悔。スバルの技術者が開発段階から入っている車ですからね…
いざ、乗ってみます。まず気になるのは、足踏み式サイドブレーキ。トヨタがやり始めてどこのメーカーも取り入れるようになりましたが、これは正直言って反対ですね。サイドブレーキがちゃんとにかかっているかの感覚が乏しくてしょうがありません。
安定感、これは意外でした。空気圧を上げたことが奏功したのか、シャキッとしてて速度を上げてもハンドルからぶれを感じることが少なくなりました。元々トレッドが広め?なのと車重が上記のとおり重めなのと、ホイールベースが長いのもあるんでしょう。高速では、そういう速度域で走る車ではないだろう、という平均時速(値は省略します)で厚木から浜松まで巡航しましたが、ハンドルの操舵力が軽いのを除けば安定した走破性を見せてくれました。70%扁平を差し置いても、安定したハンドリングだったのは意外な点でした。モデル末期ということもあって仕上げを良くしたのかしらねぇ~♪
小回り性ですが、車のサイズからすると得意な方ではありません。7人乗りのせいもあって後ろが相当に長く感じられたのもあって、結構切り返しを余儀なくされました。プライバシーガラスが付いていて(今の車では当たり前ですが)後方視界が良くありません。バックセンサーや(後付けの)バックカメラを付ける方がいるのが分かる気がします。
次に、酷道域走行を含めたワインディング。こういう車ですから、多くを期待すべきではありません。あくまでも「それなり」。そういう道を走ることを想定していないはずですから、こちらの使い方が間違っている、ということでしょう。1車線幅も無い道を気持ちよく走らせるのは、ちょっと危なくてもカーブの先を予想して、直前で曲げ過ぎないような走り方を心がける必要があります。タイヤの限界も低いのですぐに鳴き出します。ロールも激しいですし、アイポイントも高い(これは視界面では良い面もあります)ので、楽しく山道を走る車ではありません。ブレーキもガックンガックンするので(前ディスク後ドラム)、ここはタコメーターを見つつエンブレモードを多用してアクセルのオンオフを使いこなして走ることでこそスムーズなドライビングが可能です。
そして、このシエンタ、意外にも収納スペースが足りません。多分、ホンダフィットには負けるのでは?カップホルダーは1人分はありますが、ペットボトルを置くとなると運転席用だと空調に干渉してしまいます。
そしてミニバンなのでトランク部に荷物を積んでも、積み方によって、またブレーキの掛け方によっては最高部の荷物が助手席まで押し寄せてくることがあります。実際にトランク部に2Lのペットボトルの水を2本積んだのですが、ワインディングでブレーキを踏んだら助手席まで押し寄せてきて唖然としてしまいました。
こういう走行だったので、正直言って帰宅したら相当疲れてしまいました。翌日の宮ヶ瀬もどうしようか?と思うくらいでした。
やはり、4人くらいの人数を乗せて平坦な道を走ってこそ真価が出る車なのでしょう。
という訳で、正当な評価もできずに車を返却して終了~でした。
(今回の教訓)
車を借りるときは、自分の使いこなし方に合った車種を借りるべきである。
(お粗末)
Posted at 2012/09/13 23:52:34 | |
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