
おととい、プジョー関係のオフ会に参加した時に、アルファロメオ・ジュリエッタを試乗する機会を得ました。この車のオーナーさんは、半年前ほどまではプジョー206・307・308を乗り継がれていた方なのですが、ちょっとしたきっかけでアルファロメオ・ジュリエッタに乗り換えることになりました。
私は自己都合で車無しでオフ会に参加していたので、車参加のメンバーのどなたかの車のパセンジャー席に同乗させてもらうことにし、仲の良い型を中心に声掛けしたところ、こちらのジュリエッタのオーナー氏が手を挙げてくださいました(イイ人だ。)。
この車は、ジュリエッタ・クアドリフォリオという車で、1.75L・直4DOHCターボ・235PS・34.7kgm、右ハンドル6MTという仕様です。タイヤは標準の18インチではなくスタッドレスの17インチに換装されていました。
後姿ですが、国産某大手T社のOリスはこの車のリアビューを明らかにパクっていますよね(^^;;)
走行区間は、こんなところ。
都合により、地名はナイショに致しますのでお許しをm(__)m
区間は40㎞ほどですが、相当凄い道で、半分は超・狭あい路でした。崖にへばりつくような道・ガードレールもカーブミラーも満足に無く、しかも対向車やらチャリダーやら(後で聞いたら自転車の推奨練習コースになっているようでした)が大挙してお出ましになったり、試乗区間の最後、お寺さんの脇を通る際には坂道で車幅は完全1車線、多く車が対向し、歩行者も頻繁に通るという恐ろしく難易度の高い道で試乗しました。
この風景の真後ろが駐車場になっていて、そこがゴール地点(?)でした。
ここで話を本題に戻して、試乗の感想を。
まず、感心したのがその乗り心地。イタリア車でファットなタイヤを履いているのにもかかわらず、路面の凹凸を優しくさばいてくれていました。ノーマルの足回りで車高が下がっていないというのもあるのでしょうが、それにしても当たりの柔らかい乗り心地で、まるでちょっとしたフランス車(スポーツグレードではない普通の車)に乗っているようでした。インチダウンの効果もあるのかもしれませんが、その乗り心地の良さには感心しました。
次に、エンジンパワー。アルファロメオの常で、DNAスイッチがあり、普段はN(=ノーマルモード)でトルクが30.6kgmだったのですが、D(=ダイナミックモード)にすると、上記の34.7kgmを発生します。明らかにトルクの出方が急激になるので、相当分かり易い感じでした。一方ノーマルモードは息長く加速していく感じで、まるでずっと値が下がるNA車のような加速感でした。音は、アルファらしくきれいにエンジン音なり排気音を奏でてくれる感じでしたが、ちょっと前の156とか147の2Lのような乾いた刺激のある音とはまた別物の音でした。小さめにクォーンといいますが、それよりも日常域の器用さを追い求めたセッティングといえるのかな。
そして、シート。これもなかなかで、後席に乗っていてもさほど疲れを感じさせない、良くできたものでした。運転席に座っても同様の感想。なかなか侮れないシートでした。ハイバックシートで、ちょっと前に乗ったアバルトプントのシートと似た外観でしたが、実際は似て非なるものでした。
視界は、後方視界はイマイチですが、前方視界はボンネット形状のせいか、コーナーポールがなくてもおおよそ先端の位置を予測できるのがマルでした。
で、ちょっとというか少なからず気になったところを。
最大の問題はABCペダルの配置と、ペダル操作位置が狭すぎること。そして右にずれていることです。先代の147は、右ハンドル車でも違和感のない自然な配置だったので、ジュリエッタになって退化してしまったのはいったいどういうことでしょう。また置き場がないせいか、フットレストも未装着でした。
日本に持ってくる時、煮詰めをよろしくやらないまま日本導入に踏み切ったのでしょうか。残念なことです。
そして、アルファロメオの常なのか、小回りが非常に弱いです。ロックトゥロックが2回転ほど。駐車するにも一苦労でした。
でも、それらの欠点を補ってあまりある魅力的な車です。
買えないけど、買える財力があったら手にしたい車ですね。
(試乗後のおまけ)
試乗後は、上の写真の右端にある建物の中で、カレーを。

こちらのお店はカレー屋さんでした(^^;)
美味!でしたね。
帰りは散策しつつ、こんなショットを。

人慣れした鹿君がちょっとポーズをとってくれましたよ!
※場所等がお分かりになった方は、メッセージでお願いします。
Posted at 2012/12/26 01:15:55 | |
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試乗記 | 日記