
※写真を変更しました。道の駅えさし(網走管内の北見枝幸)で撮影したものです。
今週の16日から19日まで北海道を旅行していたが、そのときの足は写真の「スズキ・スプラッシュ」だった。
車種指定ができなかったのだが、運良くスプラッシュ、しかも23年6月登録の新車と出会うことができた。これは貸与先のオリックスレンタカーと仲介の全日空に感謝しなければいけないな、と今回は強く思ったところだ。
スプラッシュ、レンタカーで走っていたのは路上で見かけて知ってはいたが、めぐり合わせが悪くてなかなか乗ることができなかったので、うれしかったと同時にちょっぴり気合が入ったというか緊張感を覚えたというか…
今回、総走行距離が1400kmに及び、市街地・北海道らしい田舎道・本格的なワインディングロード(特にニセコパノラマラインと石北峠)・道央道などの高速道路・そして極めつけはサロマ湖展望台に登る狭隘なダートロード(^^;)と、ありとあらゆるシチュエーションを走り抜けたような気がする。
そのなかで感じたことを、忘れないうちに記しておきたいので記事にすることにした。
まずサイズ。長さ4m未満のミニマムサイズだが、車高が高く1.6mほどあるようだ。そのためかなり見晴らしが良かった。フロントノーズの部分はまったく見えないのだけど、車の形がスクエアでサイドやリアの位置の見当がつきやすく、またフロントガラスが大きくて視界が良いこともマルだ。
次に使い勝手だが、物入れ場所は欧州製のためか少し足りない印象を受けたが、比較がフィットやヴィッツと比べての話なので、大きな問題とはいえない。ただ気になったのは、とにかく小回りが利かないことだ。おそらく5m以上の最小回転半径があるだろう。Uターンするのに北海道のような路肩が広いところでも切り返しが必要なほどだ。スイフトを借りたときも同じように感じたので、これはスズキの小型車の共通欠点かもしれない。でも小回り性能を犠牲にしてまで?しっかり作った足回りがある、とするならこれはユーザー側は甘んじて受ける必要があるのではないか。ことスプラッシュとスイフトに関して言うと。
荷室は、極狭でスーツケースを横に乗せられなかった。でもシートを倒せばまったく問題ない。2人ならスーツケースを持ってても充分だろう。
乗ってみて…
まずインパネ。今どきタコメーターがないのがびっくりだった。ハイブリッド車ならいざ知らず、普通のガソリン車なのだから付いててもいいのではないか、と思う。けど、MTじゃなくCVTだからね…切迫した必要性は無いのかな。
次にシート。
これは良くできていた。さすが欧州製。シートの座面がしっかりしていて明確にクッションが厚く、かといって不快な硬さではなく、いかにも長距離走行が得意そうなシートだった。私自身、比較的大柄なほうの体型をしているので、大ぶりのシートで助かった。また、実際の疲労感だが、腰回りのフィット感が今一歩だったか腰には疲れを覚えたが、座面にかかる脚や尻にはほとんど疲れを覚えなかった。
そして動力性能。
1.2lでCVTだから正直言ってたかが知れているが車重が1tと軽いので街中走行や一般道では何のストレスも覚えず快適かつきびきびと走らせることができた。でも、高速走行では・・・馬力もトルクも無いので加速はもっさりしていたが、CVTをSモードにすれば問題なく走れるレベル…でもその代わりガス食いになる(瞬間燃費が10km/lを大きく下回る)のでちょっと躊躇してしまう。それほど、ノーマルモードで坂が無い道だと燃費が伸びるのだ(17日18日の日記参照)。10・15モード以上の燃費をたたき出せるのだから凄いのだ。
CVTは、所詮CVTなので、普段MT車を操っている私には面白くもなんともないんだけど、Sモードにするとエンジンブレーキがしっかり利いたところは好ましかった。
エンジン音は、トヨタあたりと比べるとスカッとした音を奏でて好ましい。
足回り。この車の最大のポイントかつ長所だ。
とにかく高速を(高速道路という意味でなく純粋に「速い速度域」の意)安心して走れるのは凄い。欧州車ユーザーでも充分に納得のいく走りっぷりだ。ロールは起きる。でも路面を掴んで離さない。さながらフランス車のようだ。きっとプジョルノロエン(何?)の足回りを欧州スズキの開発陣は徹底的に研究したんだろう。
高速道路の直線ではビシッと直進するし、ワインディングで平均速度域を上げても狙い通りのラインにピタッと車を持っていける。ハンドルやサスから路面状況を容易に把握できるし、お見事!
ニセコのパノラマラインではちょっと頑張っちゃった走りをした(取締りに遭遇したら間違いなく反則金では済まないレベル)けどちっとも破綻を起こさず、まだ足回りに余裕を感じた。
ブレーキ。
スポーツ車のように手の入った強いブレーキングパワーがあるわけではないのだけど、ちゃんとに効いてくれた。これも高速域から減速するのが常時の欧州で仕込んだ成果なのだろう。
ということで、まとめ。
欧州車を普段の足にしている人間がレンタカーに乗ることになり、その車がスプラッシュだと、とっても楽しい時間がすごせると思います。運転してて、ストレスを感じません。駐車場に入れるとき以外は、ですけどね。
間違いなく遠くに出かけたくなる車でした。
また機会があったら乗り倒したいですね♪
Posted at 2011/08/20 23:59:33 | |
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