
おととい、宮ヶ瀬あんぱん会主催の箱根モーニングオフに参加してきました。
本当なら、そのオフレポを上げたいのですが、その前に、どうしても先にあげておかなくてはいけない話があります。このことについて、皆さんにはご了解いただきたいと思います。
箱根のモーニングオフが散会になり、国道1号の脇道「久野林道」を箱根町宮城野地区から小田原市方面に向かっていた時のことでした。
この久野林道、狭いがために10台以上で走るのが困難ということで組分けし、6台位で山下りを行っていました。私はこの先行グループの6台中の3台目を走行していました。林道に入って5分ほどでしょうか。走っているのにもかかわらず「バタバタバタバタ」という異音が。このバタバタ音はちょっと形容しにくいんですが、プロペラが鈍く回るような、エンジンのどこかが点火されていない時にするような、そういう音です。そしてギアチェンジを低速ギアに落として加速を試みようとするもエンジンはどんどん回転を落として速度も急降下し、峠の路側帯で車が止まってしまいました。ここで、二次災害が防げたことがまずラッキーだったということでしょうか。1つは、後続の車との車間距離が比較的離れていた、というより車間を空けていてくれていた(後続はJavel!さんでした)こと、もう1つは異変に気付いた時点でとっさにハザードを点滅・消灯・点滅の繰り返しで後続車に異変を知らせられたこと。これで後続車が当方を避けて先に車を走らせることができたのはまず一安心でした。
その後何度かキーをひねって再起動を試みるもかないませんでした。ここで、自分の車は自走不能になったようだ、と悟りました。そこで、前日の夜、幹事のyαmamotδ総帥の連絡先を聞いていた私は、後続隊で走られる予定の総帥に連絡して事情を話したところ、総帥・とかとさん・サンナナワーゲンさん・ヌヴォラーさんの4台が当方のところに来てくれて、三角板を立ててくれたり善後策を一緒に考えてくれたりと協力をいただきました。まずはJAFを呼んで最寄りのディーラーに運び込むことが先決だろう、という
ことになり(当たり前ですね)JAFに電話ををかけて車を運んでいただくことに。

積車に積み込むところ。このときハンドル操作をしているんですが、パワステが利いていない愛車のハンドル、重いこと重いこと…
そして皆さんとお別れし、小田原市のディーラーにて車を下ろすことに。
あらかじめ連絡しておいたので、すぐにショウルームに通されてしばし待って検査してもらうことに。
そして1時間ほどしたでしょうか。メカニックの方から宣告が。
「エンジン内部のシリンダーのバルブが折れています。これではエンジンもかかりません。ちょっと分解したら肉眼でそのバルブの折れが分かります」
とのこと。ここでまず、当方は大きくうなだれました。
うなだれながら、こう思いました。
「エンジンを回す運転をしていないのに、なぜバルブが折れたんだろう。レブリミットの6000回転なんて回したことは未だかつて一回もないのに。。。プジョーのときはオーバーレブをしてバルブを破損させたことがあるけど、VWでそんなことを一度もしていないのに、なぜ…」
そして、メカニック氏からさらに宣告が。
「オーバーホールをするかエンジンを総取り換えするかどちらかが最善な方法になります。社としては(当社ではなく社と言ったのは、ワーゲンのインポーター共通の考え方と思われる)、後者のエンジン交換をお勧めしています。費用は同じくらいかかると思われます。工賃込みで70万円台かと見込まれます。」
以下、大まかなやり取りの会話。
(私)「そんな大金、一括で支払えるものではありません。どうしたらよいでしょうか」
(メカ氏)「あまり長く保管できるものではないので、今日中とは言わないまでも今週中には結論を出してもらいたいものですね。ただ現段階でザッと工賃を見積もっただけですので、後ほど改めてお電話で見積額と内訳をお教えします。」
(私)「分かりました。金額が金額なので、お電話をいただくときには結論が出ないかもしれませんが、後日結論を申し上げにこちらから連絡する、という形で構いませんか?」
(メカ氏)「了解しました」
そして、帰宅の途に。最寄り駅の小田急線栢山(かやま)駅まで新車のパサートオールトラックで送っていただきました。後席に乗った感想ですが、やたらとスムーズに強烈加速していく印象です。でも静かに、しかも路面からの入力は弱め。そこまでは感じることができました。
そして、栢山の駅から自宅まで電車で2時間ほど。車の流れが良かったら、きっとこの3割減で帰れたろうに、と思いながら。
また、以下のようなことを小田急線と横浜線のロングシートに腰を掛けながら思いめぐらせていました。
「70万か。痛いなぁ。それにまだミッションやクラッチも替えていないな。それらの工賃を考えたら100万円オーバーか。15.7万㎞も乗っているから、1年以内にミッションとクラッチの問題が出てくるかな…そうすると、車を維持するよりは程度の良い中古の足グルマを買った方が財布にも優しく、将来の負担要素を軽くしてくれるかな…でも、次に狙っているような車を買う財力は今のオレには無いし、どうしたものか?」
「あ、先にみんカラ『何してる』とmixiとツィッターに書き込んでおかなくては」
そんなことを思い、書き込みしているうちに散髪の用を思い出し、いつも通っている東村山市の床屋で散髪してもらい、そこでも思索。
「あ、車検で世話になっている足立のショップの社長にお詫びの連絡をしておかなくては」
ということで、東村山から立川の本屋に向かい、その途中で足立のショップの社長と奥様に「お詫びメール」を。そして、立川の本屋で「カーセンサーとGOO」を購入して、自分が愛車にしてみたいと思う車を探してみることに。
何だか「ということで」ばっかり連発していますが、もう少しお付き合いください。。。
カーセンサーEDGEをめくっていたら、足立のショップの社長から電話が。
「P-VW-inakichiさん、結論出すの、ちょっと待って下さいませんか。車の症状とディーラーさんに言われたことを話して下さい」
と切り出していただいたので、「バルブが折れてエンジン総交換を勧められた」ことを話しました。
そうすると、社長は、
「バルブのどこが折れたか、分からないですか?分からないなら、明日担当メカさんにこちらから話を聞きますが、どうしますか?」
思いもよらない話を持ちかけていただいたので、その言葉に乗ることとし、名刺を頂戴した担当メカ氏の名前と連絡先を教えて、明日(つまり昨日)の回答を待つことにしました。
翌日の夜、ショップの社長から連絡があり
「折れているところは、どうやらインテークバルブのようで、コンロッドとか壊れたらどうにもならないところとは違うようです。そこで、私どもで車を足立に持って行き、改めて分解して原因を究明してみます。ただ、エンジン総取り換えまではする必要がないのでは、と見込んでいます」
という回答。
神にもすがる気持ちで「よろしくお願いします」と回答したのは、言うまでもありません。
どんなことであれ、エンジンを交換するというのは、今までの車のガワに別の命を与えることになり、ここまで頑張ってくれたゴルフ君の心臓部に申し訳ないという後悔の念が残ってしまうんですよね。
プジョーに乗ってた時に、オーバーレブリミットでエンジンを壊してしまったとき、とっても悲しい思いと自戒の念にかられました。
もしかしたら、ダメになるかもしれませんが、いったんはGOLF君の再生へかじ取りを開始しました。
このことを、ここでご報告します。
長文失礼しましたm(__)m