
前々々回の日記の続きです。
ここからは、今の車と出会うきっかけの話をば。
2007年も押し迫っている頃、プジョー307に値が付いた事実に直面した私は、今まで生活を共にしてきた307君に悪いことをしているよなぁ~、と心のどこかで思いつつ、次期愛車候補を探し求めるピッチが急速に高まりました。
床板が外れかかっている愛車307、このままではいつ完全に外れてしまうか分からない、と思い始めていました。でも車検にはまだ10ヶ月はあるので次の(翌夏の)ボーナスが入ってからでもいいのかな、とも思っていたところです。
予算的には、新車を買う余裕はありませんでした。この時乗っていた307なら新車を一括払いで買える貯金はありましたけど、こちらが乗りたい車はその金では全くもって及ばない車ばかり。
①フォード・フォーカスST(先代型)
②シトロエンC4VTS(同じく先代型)
③VWゴルフⅤGTI
の3台。
そこで、私の目の前、というか手許に買っていたカーセンサー外車版にあったのが、表題の写真の車です。実物とは違い、すべて転載写真ですが、せっかくなので(?)貼ってしまいます。
VWゴルフ(Ⅳ型)R32です。
この車が、231万円で売り出していました。2002年型(だったっけ?)、右ハンドル(これは違うな)・6速MT・3.2L・4駆・V6エンジン・マルチリンクサスと、当時の技術が結集されていた車でした。さすがに75000㎞の過走行車でしたけど……、大泉のインポーター直営の中古車ディーラーで売っていたというのも飛び付いた1つの理由でした。実際に担当の営業さんに話を聞いたのですが、この営業さんもまたカーガイな方で以前はポルシェのディーラーで働かれていたとのことでした。で、試乗もさせていただきましたが、これがもう、とろけるようなエンジンサウンドで、まるでGOLFの形をしたポルシェ911にでも乗っているかのようなエンジンサウンドだったんです。息の長くて強烈な加速、路面にピタリと貼りつくような操縦性、カチッとしたシフトフィール、鬼のような効き方をするブレーキ、どれもこれもがセンセーショナルでした。
そして試乗が終わりしばし商談。ハンコを持っていなかったので、2-3日考える、と言ってその場を去りましたが、これがとんだ失態でした。3日後に大泉に連絡したら「もう売れちゃったよ」と言われる始末。このR32との出会いはここで終わりました。
お金に余裕があって程度の良い車が発見できたら、ルノールーテシア(現行型)RSとともに、今でも自分の愛車にしてみたい車の1台ですね。
でもR32に乗るようになったら、今のように全国を車1台で回ることも、狭い狭い山道に車を突っ込むことも、したでしょうかね…
壊したら維持費が高いので、お金は無くとも増車する羽目になっていたと思います。
比較のために、Ⅴ型のR32を掲載。

R32単体で比べると、個人的にですが外見はⅣ型の方が好きなのです。1つは、マフラーの位置、もう1つは、ショルダーラインを境にして上と下で別の車にみえること、そして前から見ると「R32」バッチを外すと普通のGOLFⅣにしか見えないことです。そこがⅣ型R32の好きなところでした。またⅤ型はMTが3ドア左ハンドルの初期ロットにしか設定が無く、5ドアはすべてDSGだったところも個人的にはマイナス要因でした。「スーパーカー」なんだからDSGでだれでも運転できるような車ではいけない、と思ってしまいました。

後ろの2本出しマフラーは、「いかにも違うんだぞ」感がありありでどうも好きになれませんでした。おそらく、車の完成度はR32でもⅤ型の方が高いんでしょうけどね。
そして、年が明けて、フォーカスSTとシトロエンC4VTSを探してみることに。フォーカスは中古車市場に全く回っていませんでした。もちろん新車で試乗車がある訳でもありませんでした。そこでフォーカスは落選でした。C4は世田谷のディーラーで程度の良い中古車(多分3万㎞ぐらい)がありましたので目を付けて見に行き、試乗もさせてもらいました。しかし、同日(正確にはシトロエンのディーラーに赴く直前)カーセンサーを買って見ていたら、今度は江戸川(ここもインポーター直営店です)にⅤ型のGTIのMTがあるとのこと。
でもまずはC4VTSを見て乗ってみたかった私は、先に世田谷区にあるシトロエンの中古車ディーラーに足を運び、試乗及び見積もりを立ててもらいました。VTSは、 5速MTですが、エンジンが魅力的で、プジョー206RCと型式が一緒で可変バルブタイミングシステムが搭載され、またF1開発にも名を残しているメカクローム社の技術が投入されているものでした。
実際に乗ってみた感想ですが、当時はVWゴルフⅤGTIよりもC4VTSの方が自分の乗り味に合う、と思っていました。1つは、母体が一緒なプジョー307とハンドリングが酷似していて慣れ親しんでいたこと、エンジン音が乾いていて刺激的で楽しい音だったこと、そしてシートの出来が出色でいつまでも長く座っていたかったほどだったことでした。でも、一方でデザインコンシャスなせいで後方視界が極端に悪く、バックセンサーが必需品だったことが大きなマイナスポイントでした。そして、そのバックセンサーをコントロールしているコンピューターがオーディオと共用しており、そこでセールス氏に言われたのは「オーディオが壊れるとバックセンサーが機能しなくなる」とのことでした。これは致命的だな。。。と即判断。C4を愛車にすることもなくなりました。
そして、江戸川の中古車ディーラーに赴きGOLFⅤGTIと対面。試乗もしました。
セールス氏の殺し文句…
「今度はいつMT車が市場に出回るか分かりませんよ。新車ですと受注生産になっていますしいずれはグレードを廃止するでしょう。新車ではほぼ全員DSG車を所望されますもので。しかもこの車は試乗車として使われていた車で今回初めて中古車市場におろした車なんです」
この殺し文句、私の心に響きましたね。。。
もう、本決まりでした。この車を自分の次期愛車にすることが。2008年1月・正月明けのことでした。そして、18万円で無事に売値が付いた307とお別れを告げ、2008年2月1日に納車。
晴れて3台目の愛車として私の手許にやってきました!
ここから、GOLF-GTI君との生活が始まりました。
Posted at 2012/10/24 00:16:28 | |
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