
※このブログは全体公開としています。
前回は、関東山地を越える酷険道の話をさせていただきましたが、今回は、中部地方・静岡県の酷険道の話を。
伊豆の険道は、ほぼ険道59号一択で通行回数も多くてブログにも登場させているので、今回は伊豆ではなく大井川流域の酷険道の話をします。
大井川流域の酷険道を通り抜けるのは結構古く、車を持っていない若い頃からしょっちゅう行っていました。若い頃車を借りて行ったのは主に国道362号線(以下362号)の静岡市内から本川根町千頭(現・川根本町)~川根町笹間渡(現・島田市)の区間でした。車を持つようになっても、2台目愛車(プジョー307)の前半期まではこのルートばっかり飽きることなく走っていました。
自宅からは150km以上離れていて遠いことは間違いないのですが、関東に大雪でも降らない限りこの362号が通行止めになることがないですし路面凍結もほとんどなく、手軽でしかも確実に酷険道の走行スキルを上げられる道路でした。
ETCが普及しなかった1台目の愛車では、年に1回行くのがやっとでしたけれど、2台目でETCを付けて割引制度を知るようになってから、自宅から362号を訪れる回数が一気に増えました。
362号と愛車とのショットを上げます。
①2015年1月・R362の静岡市と川根本町の市町境の頂上にある駐車場にて
愛車は3台目のゴルフ。最高点の標高は800mを少し割り込んでいます。
②静岡市側の九十九折れヒルクライム。2012年1月。
こちら、最大斜度が12%の坂道。
ローギアに入れてサイドブレーキを引き、エンジンを止めて停車しています。周囲がのどかな茶畑で癒される景色なのですが、道の狭さと相まって結構神経をすり減らしながらの停車です。
③市町境の国道標識と。
この標識は、川根本町側にあるものだと思います。2008年2月の納車1週間後に訪れました。前週の降雪が路肩に残っていたんですね(^^;)
④川根本町の「天空の茶畑」にて。
2019年6月撮影。この時期のブログにも載せている写真です。
⑤川根本町と浜松市の境目で国道標識と地名標識と。
④と同じく2019年6月の撮影です。11月にツーリングしたときには通れなくなっていたのが個人的には鮮烈な思い出でした。
362号の話はここまで。
次は、井川への険道の話。井川へは静岡市内から2つルートがあり、1つはメインのルートでr189三ツ峰落合線、もう1つはr27井川湖御幸線。ここでは、険しい方のr27井川湖御幸線との話を。
初めて通ってみたのは2007年4月、307で走りました。いきなりメインではないルートを行った自分も問題なんですが、その道の、R362よりはるかにハイレベルな酷険道ぶりに目を覆ったものでした。海抜がゼロに近いところから2,30kmで一気に1,100mまで駆け上がるので、その険しさを想像しなくてはいけないのに、当時はまだ甘かったんでしょうね。天気も良かったこともあって362号と同じぐらいの感覚で通っていたと思います。
⑥r27井川湖御幸線で最も狭くて荒い道と感じた地点。
2013年3月の写真。
⑦民家の軒先!?通過中。
ここも井川湖御幸線。2013年3月の写真。
⑧県道標識と1枚。
2015年5月撮影。この標識の場所は、拡幅されていましたね。
⑨井川湖御幸線ヒルクライム。
登り切った先が、手前の集落(口坂本地区)と井川の分かれ目で大日峠といいます。
井川湖御幸線のこのヒルクライム区間は、「大日古道」と通称されています。ヒルクライム区間に入る入り口に、登山者向けの案内板があります。
最も狭くて悪い区間よりは多少マシですが、このヒルクライム区間も1.2車線幅しかありません。地形が急峻なので尖った落石が多数転がっていることも多く、標識そのものはないもののおそらく最大斜度10%は下らないかと。緊張感を強いられ、呑気に音楽を聴いている余裕なんぞはありません(笑)
途中から南アルプス公園線に合流して坂を下ります。
初めて来た2007年4月撮影。
井川方面に下りきると、井川ダムが迎えてくれます。
ここに来ると、それまでの強行軍から力抜けします。
写真を撮らなくても、道端でボーッとしていることしばしば。2019年6月撮影。
毎回毎回、絶景を見せてくれています。
その他の大井川流域の酷険道
⑩閑蔵林道
現在は、市道閑蔵線と言うことが多いようです。2013年3月撮影。
井川から千頭に抜ける一本道。真下には、大井川鐵道井川線が通過しています。
初めて通った2007年の時は、舗装なんて名ばかりの荒れっぷり。巨大な落石(直径50cmはあったと思います)が何個も落ちていて、その都度崖側に退かして通過しました。酷険道って、走るラインを間違えるとタイヤをパンクさせるぐらいのダメージを与えるんだ、という勉強を小生にさせてくれた道です。井川の入口から閑蔵駅前までのたかだか6kmの道ですが、非常に長い時間に感じたものです。
今では、何ヶ所か整備されて多少は走りやすくなりましたけれど、ここも気が抜けない道ですね。
⑪寸又峡ルート
川根本町から、途中で井川方面と寸又峡方面に分かれます。
寸又峡方面、愛車では2007年以来行っていなかったんですかね。ゴルフで1回行った覚えがあるんですが、過去の写真に残っておらず、この写真しか残っていませんでした(^^;)
2007年に初めて井川を訪れた帰り道に寸又峡に来訪していた、ということになりますね。
最近、新東名高速の島田金谷IC近くの大井川鐵道線沿いで、大規模な日帰りレジャー施設ができたようです。
いずれツーリングをするときに使えるかな?
以上、大井川流域の酷険道を走る思い出ドライブの話でした。
あらためて振り返ると、懐かしいです。
コロナが落ち着いて高速道路の休日割引などの割引料金が復活し、再び大手を振って訪れられるのは、いつになるんでしょうね。
Posted at 2021/06/19 23:14:07 | |
トラックバック(0) |
ひとりごと | 日記