常盤大橋西詰にある中世館跡・上野の跡(大蔵崎館跡)
2008年01月13日
上野の中世館跡は大倉崎館跡とも呼ばれる中世(鎌倉~室町時代)の豪族が居住した館跡です。館主については竹内源内という言い伝えがありますが、今のところははっきりしたことは分かっていません。千曲川に接した要害の地に築城し、中世の争乱期における地方豪族の居城としては典型的な様相を示しています。館は東を千曲川の断崖に接し、北・西・南を幅10m、深さ5m以上の壮大な堀で囲んでいます。堀の長さは北辺が34m、西辺が104m、南辺が42mあります。
昭和63(1988)年、国道117号の常磐大橋が館の中央に建設されることから発掘調査が行われました。その結果、中国から輸入された白磁、青磁、能登半島で焼かれた珠州焼、越前焼、美濃・瀬戸焼等の焼き物の他、中国銭、鎧の一部の小札、釘などの鉄製品、茶臼、硯など貴重な品が多く発見されました。
これらのことから14~15世紀頃、当地には有力な豪族(武将)が居城していた想像されます。なお、現在は国道117号により南北に二つに分断されていますが、土塁や堀などは現在でもよく残っており、当時の面影を今に伝えています。
この城の断崖は、越後から平丸峠などの関田山脈を越えて運ばれてくる塩屋魚などの海産物を積み込んだ拠点でもありました。城崖に残る棚のように続く通路跡は無風の碑に人力で通船(帆船)を引き揚げた往時を偲ばせる貴重な遺構です。
国道117号を走っていて偶然発見しました。常盤大橋西詰に大きな説明看板があります。
Photo Canon PowerShot G9
H19.12.29
住所: 飯山市大字常盤