小島陣屋(静岡市清水区〔旧清水市〕)
滝脇松平家小島藩の陣屋・小島陣屋(おじまじんや)
2009年04月18日

小島陣屋(おじまじんや)は滝脇松平家の陣屋です。
滝脇松平家は、松平親忠の七男乗清を祖とする家です。元禄2(1689)年に松平信孝が4000石を加増され1万石の大名となり、2代信治の時に駿河に領地が集められ、宝永元(1704)年にこの地に陣屋が構築されました。小島藩は城を持つことができない一万石の小藩でしたが、その居所である陣屋は西側から南側にかけて石垣を多用した3段の曲輪を形成しており、大手口は高さ4mに達する石垣が見られるなど、城郭を思わせる造りとなっています。
駿河中東部唯一の大名として庵原・有度・安倍の3郡にわたる30ケ村を知行し、10代・約160余年間、松平(滝脇)家による藩政の中心地(政庁)でした。明治維新後、小島藩学問所の後身、包蒙舎小学校校舎として用いられました。書院は小学校の校長室として使用されました。
昭和3(1928)年、小学校移転に伴い、書院は国道沿いに移築され、公会堂として使用されました。陣屋の御殿建物が現存する例は全国的にも少なく、貴重な存在であるとして平成13(2001)年1月10日に清水市(現在の静岡市)指定文化財に登録されました。
令和6(2024)年11月に、国道沿いから元の位置に戻し、幕末の姿に復元されました。江戸時代から残存していた柱や天井板、床板など部材を約8〜9割使用しています。
また、建物の南側と西側の屋根の一部には江戸時代の瓦を使い、新しい瓦も古い瓦に合わせて型を作り、同じ瓦を製作しました。
平成18(2006)年に国の史跡に指定されています。
平成28年(2016)年度、整備の方向性を示した「史跡小島陣屋跡整備基本計画(構想部門)」を策定し、平成29年(2017)年度には史跡の活用計画や整備計画を示した「史跡小島陣屋跡整備基本計画」が策定されました。
今後も、歩行者見学ルートの整備や、石垣の修復などが行われていく予定です。
令和7(2025)年のNHK大河ドラマ「べらぼう」に登場した「金々先生栄花夢」「鸚鵡返文武二道」などを描いた戯作者の恋川春町は、本名は倉橋格といい小島藩松平氏第5代藩主松平信義の家臣でした。
「べらぼう」第22回「小生、酒上不埒(さけのうえのふらち)にて」の「べらぼう紀行」で紹介されました。
H21.3.20
Photo Canon EOS 5D MarkⅣ
R7.9.14(写真差し替え)
住所: 静岡県静岡市清水区小島町
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