長岡宮大極殿跡（向日市）

長岡京は延暦3（784）年11月11日に桓武天皇の命によりに山背国乙訓郡長岡村（現在の京都府長岡京市・向日市あたり）を中心として造営された都で延暦13（794）年10月22日に平安京に遷るまでの約10年間日本の中心地でした。
規模は東西4.3km、南北5.3kmあり、現在の向日市、長岡京市、大山崎町、京都市の一部にあたります。この長岡京の中でも役所が建ち並ぶ地域を長岡宮跡と呼んでいます。
政治、儀式の場所であった大極殿は天皇の即位や元旦の朝賀、外国使節の謁見に用いられた最も重要な建物でした。
その位置は諸説ありましたが，明治になり現向日市鶏冠井町附近を長岡宮大極殿の位置と推測し，明治28（1895）年、平安遷都千百年記念祭にあわせて公園東側の石碑が有志により建立されました。
発掘調査は昭和29（1954）年12月末に行われ、翌年1月に遺跡の存在が初めて確認されました。大極殿の調査は昭和34（1959）年、昭和36（1961）年に宅地開発を契機に確認されました。
昭和39（1964）年に国の史跡に指定され、その後、京都府による保存整備を経て現在は大極殿公園となっています。

Photo Canon EOS 5D MarkⅡ
H21.12.12

住所: 京都府向日市鶏冠井町