武田刑部少輔信廉屋敷跡（甲府市）

武田刑部少輔信廉は、信虎の三男（実は四男）です。生母は大井氏で、信玄・犬千代（早世）・信繁・信廉は同腹です。仮名は孫六で、元服して刑部少輔の官途を称しました。兄信繁とともに、信玄を支え、信濃深志城代や高遠城代を歴任したといわれています。だが信廉は武将としての活躍よりも、画家としての実績のほうが著名で、父武田信虎画像（甲府市大泉寺所蔵）、母大井夫人画像（甲府市長禅寺所蔵）などを残しています。兄信玄の死後、出家して逍遥軒信綱と称し、勝頼を補佐しました。天正5（1577）年からは、信濃大島城代となり、織田・徳川軍の侵攻に備えました。また、勝頼とともに諏訪大社下社宝塔の建立に携わっています。武田家滅亡後、織田軍に捕らえられ、甲府の立石（鮎川原ともいわれる）で殺害されました。甲府の逍遥院に供養塔があります。（説明板より）

武田氏館の北西側に位置します。古府中町1号公園前に説明看板が立っています。

Photo Canon PowerShot G9
H21.12.28
住所: 山梨県甲府市古府中町