楼門づくりで城郭にも劣らない石垣が見事な吹屋ふるさと村・広兼邸
2005年12月14日
広兼氏は大野呂の庄屋で、同家2代元治が享和、文化の頃小泉銅山とローハ製造(ベンガラ)を営み巨大な富を築き、徳川末期に建てられた楼門づくり城郭にまがうばかりの石垣は、今もそのままに当時の富豪を偲ばせています。
二階建ての母屋、土蔵3棟、楼門、長屋、石垣は文化7(1810)年の建築で庭園には水琴窟が設けられており、規模、構造とも雄大な城郭を思わせる構えです。
邸宅の向いには明治初期、天広神社が建てられ、広兼個人の神社として祭られた。社務所もあり、境内には花木が植えられ、池・築山がつくられ、形の整った石灯籠数基がおかれ、狛犬もあり、全体的には庭園風となっており衆楽園と呼んでいます。
離れは大正の建築でお茶室、化粧部屋、客間、風呂等をそなえたお座敷で、当主の結婚式に一度使用しただけで以後は使用されていません。
映画「八つ墓村」のロケが昭和52(1977)年と平成8(1996)年の二度にわたり行われ、全国に放映されました。
楼門づくりで城郭にも劣らない堂々たる石垣が見事です。
開館時間 8:30~17:00
休館日 12月29日~31日
入館料 大人300円・小中学生150円
周遊券 4施設(郷土館、旧片山家住宅・ベンガラ館・笹畝坑道・広兼邸)
大人850円 小人400円
H16.6.11
Photo Canon EOS 30D
H21.4.11(写真差し替え)
住所: 岡山県高梁市成羽町中野1710