円寿寺（大分市）

円寿寺は上野台地の東端近くにある寺院で、正式には総社山円寿寺という天台宗の寺院です。
古くは岩屋寺と称し，現在の岩屋寺石仏から元町石仏まで広がっていたといい，天喜2（1054）年の文献にすでにその名が見える古刹です。
大友貞親が下限（1304）年に近衛兼経の末子、道勇和尚を招聘して中興の祖とすると共に、豊後国総社がここにあったことから総社山の山号がつけられました。
さらに大友貞宗が徳冶2（1307）年に現在地に移して円寿寺と改めました。貞宗は石仏を尊び，円寿寺を菩提寺としました。
東井，仏性，仏相，実相，宝幢，幽栖の六つの坊があって栄え，「上野六坊」の地名はこれに由来します。
明暦元（1655）年、府内城主日根野吉明により将軍家菩提所の寺格がつくられました。
文久元（1861）年、松平（大給）近説により、現在の本堂、鐘楼、山門が建てられました。
境内には、日根野吉明の霊廟もあります。


Photo Canon EOS 5D MarkⅡ
H22.7.16
住所: 大分県大分市上野丘西２３−１９