妙解寺跡〔熊本藩主細川家墓所・北岡自然公園〕(熊本市西区)
細川忠利ほか熊本藩主細川家の菩提寺だった妙解寺跡
2011年10月17日
妙解寺〔現在の北岡自然公園)は、細川藩4代藩主光尚が、父・忠利の菩提を弔うために寛永19(1642)年、東海寺の住職・沢庵和尚の開基として創建されたもので、忠利の戒名・妙解院殿をもとづき護国山妙解寺と名づけられました。
妙解寺は、臨済宗の寺院で細川家菩提寺として重きをなしました。
明治の神仏分離以降廃寺となった後は細川家の北岡別邸として使用されましたが、昭和20(1945)年7月3日の空襲により本邸を焼失しました。昭和30(1955)年11月、熊本市が譲り受け、それ以降、自然公園として一般公開しました。
細川忠利、正室(保寿院)、4代光尚(光利→光貞→光尚と改名)の御霊屋、5代綱利、6代宣紀、7代宗孝、8代重賢、9代治年などの墓があります。
霊廟の周囲には忠利、光尚の殉死者の墓があります。
忠利の家来で殉死を願い許されず、しかしながら周囲の冷たい目もあり結局殉死した阿部弥市右衛門(阿部弥一右衛門)の墓もあります。阿部弥市右衛門の死は殉死と認められましたが、阿部家の知行は分割され、嫡子権兵衛は忠利の法事の際に髻を切って供えるという事件を起こし、阿部一族は追討されました。この事件は森鷗外の小説「阿部一族」のモデルとなりました。
入園料 高校生以上200円、中学生以下100円
入園時間 8:30~17:00分(入園は16:30分まで)
休日 12月29日~12月31日
Photo Canon EOS 5D MarkⅡ
H23.9.18
住所: 熊本県熊本市西区横手2丁目5−1
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