江戸城の富士見櫓を型どった形で建てられた千葉県立関宿城博物館
2013年08月29日
千葉県立関宿城博物館は、利根川と江戸川とに挟まれた野田市関宿三軒家のスーパー堤防上に建設され、川の歴史と文化を探る博物館として平成7(1995)年に開館しました。
展示テーマは「河川とそれにかかわる産業」で、利根川流域に生きる人々の生活の歴史をわかりやすく紹介しています。
利根川流域における洪水・治水の歴史や、河川によって育まれた産業や文化を「房総の河川」・「河川交通と伝統産業」という視点から紹介した常設展示と、近世関宿藩について紹介した「関宿藩と関宿」とにより構成しています。
また、房総の河川の歴史・民族・土木技術に関することや近世関宿藩の歴史等について、調査研究や資料の収集保管を行い、その成果を企画展等の展示事業や講演会・講座等の普及事業を通して広く紹介しています。
建物はかつての関宿城を模した天守閣を再現しています。関宿城の天守は古い記録によると、寛文11(1671)年に江戸城富士見櫓の形をまねて立て直され、御三階櫓と呼ばれました。
このため、関宿城博物館は、江戸城の富士見櫓を型どった形でつくられています。ただし、位置は本来の関宿城本丸からは、約500m離れた場所にあります。関宿城は、明治以降の江戸川改修工事で、大部分が河川の一部となっています。
4階の展望室からは利根川の流れや関東一円の山並みを一望することができます。
開館時間 9:00〜16:30(入館は16:00まで)
休館日 毎週月曜日(祝祭日の場合は翌日)、年末
入館料 一般200円、高大生100円
ただし企画展開催時は一般300円、高大生150円
Photo SONY NEX-7
H25.7.15
住所: 千葉県野田市関宿三軒家143-4