明神池名水公園(南阿蘇村・旧白水村)
明神池は白水村のほぼ中央に位置する湧水池で広さ752mの池のいたるところから清水が噴出しています。
この明神池は約5,070平方メートルもある湖でしたが、昭和28(1953)年の大水害のために土壌が堆積し、湿原地状態となりました。その後平成2(1990)年に改修し、再び湖が形成され絶景の地となっています。
この湧水地には群塚神社という産神を祀った神社があり、ここの水は「誕生水」として「飲むと安産に効果あり」とされています。
これにまつわる話として、昔、(天正年間)当地区に吉田城があり、城主には子がなく、この水源でこの水源で身を清め境内にある誕生石に願をかけられた所、子宝に恵まれました。
しかし、産後の肥立ちが思わしくなく乳が足りず、日に日に痩せ細る子供に困り果てた奥方は、境内にあるイチョウの木の乳房のように下がっている気根を撫でられたその日から病気も回復し、乳の出も良くなり、それ以来現在も尚、婦人の参拝する信仰が残っております。
また、日本最後の内戦明治10(1877)年の西南の役で、会津藩家来佐川官兵衛は当地区長問屋の座敷(現存)にて南郷有志隊と薩軍に対する作戦会議を行い、この水源で身を清め、当群塚神社に必勝を祈願された史実が残されています。
明神池は昭和60(1985)年に「くまもと名水100選」、平成20(2008)年、南阿蘇村湧水群として「平成の名水百選」に選定されています。
また、公園には「鬼官兵衛記念館」があり、佐川官兵衛ゆかりのなどを資料を展示しています。
(現地説明板より)
Photo Canon EOS 5D MarkⅢ
H26.7.17
住所: 熊本県阿蘇郡南阿蘇村吉田
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