大浦けい居宅跡（長崎市）

大浦慶（1828～84）は、油屋町の老舗の油商大浦家に生まれましたが、若い頃から油には見切りをつけ、茶貿易に着目していました。安政3（1856）年、イギリス商人オルトとの間で、1万斤（6トン）の貿易に成功、以後、日本茶を海外に輸出して莫大な利益を得たといいます。坂本龍馬・大隈重信・松方正義・陸奥宗光らとも親交があったといわれています。
明治4（1871）年、元熊本藩士遠山一也がオルト商会との間で行った煙草の取引の連帯保証人となり、ついに破産に追い込まれました。晩年は不遇でありましたが、明治17（1884）年、農商務卿西郷従道より製茶貿易の功労を賞され、褒賞状と功労金20円を下賜されています。同宅の敷地は426坪、庭は長崎を代表する平庭といわれました。
（現地説明板などより）

Photo Canon EOS 5D MarkⅢ
H26.12.27
住所: 長崎県長崎市油屋町2-46