米山城（上田市）

米山城は砥石城（戸石城）と連なる山城で、総称して砥石米山城と地元で呼ばれています。
砥石城（戸石城）は本城を中心に北に桝形城、南に砥石城、南西に米山城の四要害から構成されている堅固な連郭式の山城で、築城年代は明らかではありませんが、室町時代後期坂城の村上氏が小県へ方面進出する拠点としていました。
天文19（1550）年村上義清が武田晴信の軍を大敗させ、世に「武田の砥石崩れ」と称されましたが、翌天文20（1551）年真田幸隆は調略を用い、独力で攻略しました。やがて幸隆の子昌幸はこの城を居城としましたが、天正11（1583）年上田に移りました。それ以降も上田城外護の要害として重要視されました。
米山城は砥石城の西南方の峰続きにあって、本郭の南下に二の郭、三の郭を配し、その下に腰郭も築かれています。また白米を馬の背に流して、水が余るほどあることを敵にみせかけたという、白米城伝説も残されています。
米山城本郭の北側中央には、村上義清公の碑が立っています。
（現地説明板より）

Photo Canon EOS 5D MarkⅢ
H27.4.11

住所: 長野県上田市住吉