總光寺(酒田市・旧松山町)
庭園は国指定名勝、参道のキノコスギでも知られる
2015年05月18日
總光寺は、山号は洞瀧山、曹洞宗の寺院です。
庄内松山藩酒井家の城下町であった松山町の東山麓にあり、至徳元(1384)年、月庵良円禅師を開山とし、中山城主伊勢守佐藤正信公を開基として創建されました。佐藤正信は、佐藤継信の父佐藤基信の10世の孫にあたります。
庭園は江戸時代に流布した築山泉水庭の作庭法に基いており、寺の歴史の変遷から推定すれば、江戸時代後期の作庭と考えられています。
本堂、庫裏書院から鑑賞する庭であり、自然の景観を構成する山、渓、海などの要素を築山、滝、流れ、池などに代えて立体的に表現したもので優れた庭景を成しています。
借景として山間に「中の薬師堂」、山頂に「峰の薬師堂」を置き、拝石より遥拝する形をとっています。
鳥海山、月山、最上川、庄内平野、日本海の恵まれた景勝地にあり、自然との調和を特色とする日本庭園の好例として価値が高く貴重なものです。
庭園は平成8(1996)年3月29日、国指定名勝となっています。
参道のキノコスギは元和年間、總光寺28世儀春和尚が植えて以来、今日まで毎年、刈込み形態が茸形となったので、キノコスギと言うようになったものです。このスギは最上川横谷地帯(古口、清川間)に自生する一品で、土湯スギ(或は山ノ内スギ)を植栽したもので幹径30~40cmに及ぶものがあり、樹齢おおよそ350年といわれています
(現地説明板などより)
庭園拝観
拝観時間 9:00〜16:00
拝観料 大人300円 高校生200円 中学生以下100円
休日 12月1日〜3月中旬(参拝はできます)
Photo Canon EOS 5D MarkⅢ
H27.5.3
住所: 山形県酒田市総光寺沢8
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