湯倉神社(函館市)
湯の川温泉発祥の地・湯倉神社
2015年07月21日
湯倉神社は、祭神は大己貴神(おほなむちのかみ)、小彦名神(すくなひこなのかみ)、倉稲魂神(うかのみたまのかみ)です。
この地に550年も前に温泉が発見され、傷ついていた熊が入っていたという伝説があり、昔の人は湯は神様からの授かりものとして元和3(1617)年頃より湯座に薬師様を祭っていました。
これが湯の川温泉の起源で、この湯倉神社に残る「元和3(1617)年より湯座あり, 薬師仏を祀っていた……」という言い伝えにはじまります。
承応2(1653)年松前藩主氏広の子、千勝丸(のちの9代藩主高広)が不治の病にかかったとき、 母の清涼院が夢告でこの地に温泉があることを知り,千勝丸を湯治させ,全快したといわれます。喜んだ清涼院は,翌年、このお礼に薬師仏を祀る社殿(現在の湯倉神社)を改造し、知内産の黄金で造った薬師尊像と唐金造りの鰐口を奉納しています。
明治維新の時、五稜郭を占拠した榎本軍は、傷病兵をこの温泉で療養させたり、また、榎本自身も時々入湯したといわれています。
湯の川の語源は、アイヌ語で「ユベツ」といい、「ユ」は湯、「ベツ」は川の意味で、「湯の流れる川」のことです。
泉質は,ナトリュウムカルシュウム塩化物泉で、神経痛、リューマチ、胃腸病などに効果があります。
神社前に「湯の川温泉発祥の地碑」は,湯の川温泉の発祥を記念して昭和22(1947)年に建てられました。
また、神社があった丘陵はかつてはチャシがあった高台といわれています。
(現地説明板などより)
Photo Canon EOS 5D MarkⅢ
H27.7.16
住所: 北海道函館市湯川町2丁目28-1
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