洲崎館（上ノ国町）

洲崎館は、長禄元（1457）年コシャマインの戦いで功を挙げた武田信広が上ノ国守護で花沢館主だった蛎崎季繁の養女である安東政季を妻とし、同年築いた館です。またこの時、信広は「建国の大礼」を行ったといわれています。
その後信広は地の利と景勝を誇る夷生山の麓に勝山館を築き、松前藩300年の基を作りました。
近年、中国銭2500枚、中国製青磁、白磁、国産の珠洲擂鉢や人骨が発見されています。館の内部構造については未調査のため不明点が多く残ります。。
この館は武田、蛎崎氏が道南和人社会の中で支配者として基礎を固めたところで、和人勢力の移り変わりを知るための貴重な史跡です。
昭和52（1977）年（1977年）4月12日、「上之国館跡」のうちの一つ「洲崎館跡」として国の史跡に指定され、平成16（2004）年には、「上ノ国の中世の館（たて）」として北海道遺産に選定されています。
館跡は、現在砂館神社境内となっています。
（現地説明板などより）

Photo Canon EOS 5D MarkⅢ
H27.7.17
住所: 北海道檜山郡上ノ国町字北村