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旧岩崎邸庭園(台東区)

ジョサイア・コンドルの設計による実業家、岩崎久弥のかつての住宅・旧岩崎邸庭園
2015年12月31日
旧岩崎邸庭園は、明治から昭和にかけての実業家、岩崎久弥のかつての住宅です。
同一敷地内に洋館は社交の場、和館は生活の場を併立する大邸宅では明治20(1887)年頃から建てられましたが、岩崎邸はその代表例であり、現存する明治建築として貴重です
完成当時の岩崎邸は、15,000坪の敷地に20棟以上の建物がありました。
現存する3棟のうちの1棟が、木造2階建・地下室付きの洋館で、本格的な洋風建築で明治期の上層階級の邸宅を代表する西洋木造建築です。
洋館は、ジョサイア・コンドルの設計により、明治29(1896)年に完成しました。コンドルは、上野の博物館(現在の東京国立博物館)や鹿鳴館など数多くの官庁の建造物の設計監督にあたり、19世紀後半のヨーロッパ建築を紹介して日本の近代建築の発展に指導的役割を果たしました。
17世紀の英国ジャコビアン様式を基調に、ルネッサンスやサラセン風のモティーフなどが取り入れられています。
洋館の正面に向かって左半分が主屋でスレート葺の大屋根をかけ、その右にやや規模の小さい棟が続いています。両者のあいだの玄関部には塔屋がたち、角ドーム屋根となっています。
南側ベランダには装飾を施された列柱が並び、全体的にはイギリス・ルネッサンス風となっています。
1階部分に玄関・食堂・厨房・書斎・客室、2階に客室・集会場・、地下には倉庫・機械室・通路が設けられていました。
建物自体は、主に年1回の岩崎家の集まりや外国人や賓客を招いてのパーティーなどに使用されました。
併置された和館との巧みなバランスは、世界の住宅史においても稀有の建築とされています。
戦後、GHQに接収され、返還後、昭和22(1952)年に国有財産となり、昭和45(1970)年まで最高裁判所司法研修所などとして使用(~1970)されました。
コンドル設計の撞球室(ビリヤード場)は、洋館から少し離れた位置に別棟として建っています。洋館から地下道でつながっています。
ジャコビアン様式の洋館とは異なり、当時の日本では非常に珍しいスイスの山小屋風の造りとなっています。
全体は木造建築で、校倉造り風の壁、刻みの入った柱、軒を深く差し出した大屋根など、木造ゴシックの流れをくむデザインです。
洋館と結合された和館は、書院造りを基調にしている。
完成当時は建坪550坪に及び、洋館を遥かにしのぐ規模を誇っていました。
施工は大工棟梁として、政財界の大立者たちの屋敷を数多く手がけた大河喜十郎と伝えられています。
玄関近くに構えた書院造りの広間には、明治を代表する日本画家・橋本雅邦の障壁画が残っています。
広間奥に設けられた岩崎家の居住空間は、南北に分けられ、南に主人と夫人部屋、子供部屋などが置かれました。
北には使用人部屋、台所、事務方詰所、倉庫などがありました。
現存する大広間を中心に、巧緻を極めた当時の純和風建築をかいま見ることができます。
庭園は、江戸期に越後高田藩・榊原氏、及び明治初期は舞鶴藩・牧野氏などの屋敷だったため、大名庭園の形式を一部踏襲していました。
本邸建築時に広大な庭に芝を張り、庭石・灯篭・築山が設けられました。
建築様式同様に和洋併置式とされ、「芝庭」をもつ近代庭園の初期の形を残しています。
往時をしのぶ庭の様子は、江戸時代の石碑、広間前の手水鉢や庭石、モッコクの大木などに見ることができます。
この和洋併置式の邸宅形式は、その後の日本の邸宅建築に大きな影響を与えました。
平成6(1994)年に文化庁の所管となり、平成13(2001)年には東京都の管理となっています。
昭和36(1961)年には洋館と撞球館が重要文化財に指定され、昭和44(1969)年には和館大広間が洋館東脇にある袖塀と、更に宅地、煉瓦塀を含めた屋敷全体と実測図が平成11(1999)年に重要文化財に指定されています。
平成22(2010)年の大河ドラマ「龍馬伝」最終回「龍の魂」の龍馬伝紀行でも紹介されました。
(パンフレットなどより)

開園時間 9:00~17:00(入園は16:30まで)
休園日  年末・年始(12月29日~翌年1月1日まで)
入園料  一般400円、65歳以上 200円
       (小学生以下及び都内在住・在学の中学生は無料)

Photo Canon EOS M3
H27.10.10
住所: 東京都台東区池之端1丁目3−45

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