永代寺(江東区)
富岡八幡宮の別当寺だった永代寺
2016年01月22日
永代寺は山号は大栄山、高野山真言宗の寺院です。
寛永4(1627)年に富岡八幡宮別当寺として、長盛上人によって永代島(現在の永代橋の東側一帯)に創建されました。当寺の永代島は、隅田川河口にあった6万坪の砂州で、長盛上人が開荒し、永代寺を建立しました。
現在の深川公園辺りは、曽ての永代寺庭園の一部であったところで、平常は非公開でしたが、毎年3月21日から28日までは弘法大師の御影供が行われ、その期間に限って「山開き」と称し庭園が公開され、その様子は江戸名所図会にも描かれています。
また将軍家違例の時や、世子誕生の折には祈祷札を徴せられ、承応3(1654)年からは年頭独礼の許可、元禄12(1699)年からは乗輿御免、或いは京都仁和寺修復のための富突の許可が享保18(1733)年に出たこと等、永代寺に対する幕府の信任を示すものです。以上永代寺は、富岡八幡宮と共に大衆に広く知られ、多くの参詣人を集める江戸を代表する門前町の中心でしたが、明治元(1868)年の神仏分離令を契機に行なわれた廃仏毀釈により廃寺となりましたが、関東五ヶ寺随一に数えられた名刹を廃絶するに忍びず、明治29(1896)年に、永代寺の塔頭であった吉祥院が永代寺の名称を継いで現在に至っています。
門前仲町という地名は、富岡八幡宮である別当永代寺の門前町として、17世紀半ばから町屋が形成されたためです。
(現地説明板などより)
Photo Canon EOS M3
H27.12.13(
住所: 東京都江東区富岡1-15-1
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