峯上城〔峰上城〕(富津市)
真里谷武田氏の拠点であった峯上城〔峰上城〕
2017年08月08日
富津市上後字要害にある峯上城(みねがみじょう)は、別名環城とも上後城とも呼ばれていました。 標高120mの山丘を中心に築造された中世の山城で、天然の地形と城に欠くことのできない湧水帯を巧みに利用しています。
城の東西と南面は自然の断崖で、 北側の緩やかな斜面の麓に追手門跡があり、ここから南へ、中城 (ニの丸)、本城 (本丸) と呼ばれる台地が続きます。
本城跡には今も天満天神と摩利支天を合祀する環神社があり、その周辺に殿井、馬洗井という井戸跡が残っています。また東方には堀切が残り、倉屋敷という地名も伝承されています。総面積1.7ha (約5千坪) に及ぶその城域は往時の築城規模を偲ばせるに十分です。
築城の年代は、環神社の鰐口の銘文によれば、天文2(1533)年、武田信興によって築城されたといわれ、真里谷武田氏の一族がこの城に拠って里見氏と対峙しました。その後、本城は里見氏の支配となり、室町末期に廃城となったと推定されています。
なお、鰐ロと弘治2(1556)年の紀年銘がある棟札2枚、円鏡1面も環神社関係資料として富津市指定文化財となっています。
昭和48(1973)年7月6日、富津市指定史跡になっています。
(現地説明板などより)
Photo Canon EOS 5D MarkⅢ
H29.7.14
住所: 千葉県富津市上後765
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