有賀城（諏訪市）

有賀城は有賀氏の居城です。
天文年中（1532～1555）に有賀備後守は武田氏に属しました。天文15（1546）年、備後守が武田氏の密事を木曽義昌に告げたので、武田信玄は大いに怒り、板垣信方をして彼を塩尻峠で殺させたため、有賀氏は滅びました。
そして、信玄は原美濃守虎胤に伊那口の要衝としてこの城を守らせました。
有賀城は、尾根の先端を切り込んで主郭を設け、そこから北と東北に延びる尾根及び南方尾根続きに対して遺構を展開させています。
主郭に相当する曲輪1は、東西約2m、南北約37mの規模を持つほぼ長方形に近い形をした曲輪で、西、南面及び東面の一部に高い土塁が設けられています。特に南面の土塁は主郭を構築する時に地山を削り残して作られたものと思われ、高さが曲輪内から4～5mにも達する規模を持ち、南方尾根続き方面から主郭内を看透かされないように配慮されています。この土塁の内側には石垣で固めた細い段が左右に二段ずつ設けられています。この土塁上には秋葉権現の碑が立っており、これらの段もその祭祀の必要上設けられた可能性があり、石垣も城の遺構と即断することは困難です。
（現地説明板などより）

Photo Canon EOS 5D MarkⅣ
H29.12.29
住所: 長野県諏訪市豊田有賀