万治の石仏（下諏訪町）

明暦3（1661）年、諏訪高島藩主諏訪忠晴が諏訪大社下社春宮に石の鳥居を寄進しようとしました。その際、伝説によると、この石を材料にしようとノミを入れたところ傷口から血が流れ出したので、石工達は恐れをなし仕事をやめました。（ノミの跡は現在でも残っています。）
驚いた石工は石の鳥居を造る事をやめ、その夜石工の夢枕に上原山（茅野市）に良い石材があると告げられ、果たしてそこに良材を見つけることができ鳥居は完成しました。そしての不思議な石に阿弥陀如来仏を刻み建立し記念としたと伝えられています。
万治の石仏はその名の通り「万のことが治る」万治を「ばんじ」と読み物事をばんじまるく治めて願いを聞いてくれるありがたい石仏として広く人々の信仰を集めています。
大きな自然石にちんまりと首が乗ってるアンバランスな雰囲気とユーモラスな表情が特徴的です。日本が誇る芸術家岡本太郎も万治の石仏を愛して止まずこの石仏を拝むために何度も下諏訪に訪れたと伝えられいます。
なお、この地籍はこの石仏にちなんで古くから下諏訪町字石仏となっています。
（現地説明板などより）


Photo Canon EOS 5D MarkⅣ
H29.12.30
住所: 長野県諏訪郡下諏訪町社