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林之城(垂水市)

江戸時代の垂水島津家の居城・林之城
2018年02月15日
現在の垂水小学校は、江戸時代に垂水島津家の居城、林之城があった所です。垂水島津家領主4代久信は林之城を築き、慶長16(1611)年垂水城(荒崎)から家臣団と共に移って来ました。林之城は、築城前は周辺が山林原野であったことから林之城と呼ばれ、のちには館またはお仮屋と呼ばれました。城は平城で、城を中心に真直な馬場(道路)を通し、周囲には武家屋敷を整備して、麓町が出来ました。現在は、お長屋と石垣が残っており、昔の面影を残しています。
垂水島津家(1万8千石)は、関ヶ原の敵中突破で有名な島津義弘の叔父忠将を初代とする家柄です。永禄4(1561)年、中世垂水の覇者であった伊地知氏は肝付氏、祢寢氏と連合して島津氏に叛き、十数年に渡り激戦をくり広げますが、永禄4(1561)年の福山廻における戦いで、垂水島津家初代忠将は戦死します。
忠将の子2代以久は父の死後、各地を転戦していましたが、慶長4(1599)年種子島から垂水へ移り、垂水領主となって垂水を治めます。以久は元垂水にあった垂水城を修築して居城としましたが、慶長8(1603)年に佐土原3万石の領主となり、垂水を去りました。以久の子彰久は豊臣秀吉の朝鮮出兵の際に戦死していましたので、孫の4代久信に垂水家を継がせました。その後5代久敏、6代忠紀(家久7男)、 7代久治、8代忠直(綱貴3男)、9代貴儔(吉貴2男、重豪の祖父)、10代貴澄(吉貴5男)、11代貴品(日置家より)、 12代貴柄、13代貴典(讃岐守)、14代貴敦(八百姫の夫)、15台貴徳(垂水小学校長)、16代貴暢と続き、明治維新まで約260年間このお仮屋を中心に政治が行われてきました。
また、垂水麓は出水や蒲生等と共に町並みの美しい麓町と言われ、現在でも整然とした道筋や武家門が、昔の名残をとどめています。
お長屋は鹿児島県に現存する江戸初期の木造城郭遺構として評価され、平成26(2014)年4月22日に鹿児島県指定有形文化財に指定されています。
現在は小学校となっている垂水領主の居城の正面石垣の上に、長さ約30mの横に長い木造建築の特異な姿を見せています。この種の建物は非常に珍しく、我が国の近世城郭建築に見られる多聞櫓の一種で、城郭のほか各地の大名屋敷などで家臣の居住などとしても造られ、しばしば「ながや(長屋)」と呼ばれたものと同種の建物です。鹿児島県では現存する唯一の存在で、近世領主屋敷とその城下である武家集落「麓」の景観を維持し続けた意義と貢献度が高いと評価されました。
「お長屋」は、維新前は下級武士の詰所と伝えられていましたが、明治9(1876)年には「私学校垂水分教場」として使用され、剣術、漢詩等を教授する教室として使われました。その後は、垂水小学校の教室として永く使用されましたが、終戦後は一時垂水町役場の仮庁舎となり、後に再び昭和10年代頃まで小学校の教育施設として使用されてきました。昭和43(1968)年には垂水小学校創立100周年記念事業に際し、大規模な改修が行われています。平成24(2012)年には屋根の葺き替え工事が行われています。
(現地説明板などより)

Photo Canon EOS 5D MarkⅣ
H30.1.28
住所: 鹿児島県垂水市田神144

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