旧笹川家住宅〔笹川邸〕(新潟市南区・旧味方村)
周囲に堀をめぐらせた名家の笹川邸・旧笹川家住宅
2019年05月25日
笹川家は、安土桃山時代に信濃国水内郡笹川村からこの地に移住したと伝わり、14代300年にわたり続いた名家です。江戸時代には、味方組8か村(味方、白根、板井、木場、黒鳥、北場、亀貝、小新 合計約8,000石)を束ねる大庄屋を代々務め、年貢のとりまとめ、藩から与えられた警察・裁判権を行使していました。また、水害の多かったこの地域での治水、新田開発に貢献してきました。
周囲に堀をめぐらせた広大な敷地の中には、天正年間(1573~1591)に建てられたと伝わる茅葺きの表門(巽風門(そんぷうもん))、文政9(1826)年に再建された威厳ある表座敷や建ち並ぶ土蔵群などは大庄屋の格式をよく示しています。俳人高浜虚子が「椎落葉掃き悠久の人住めり」と讃えた歴史ある遺構は、はるかに広がる蒲原穀倉地帯の豊かさの象徴です。
県下を代表するこの住宅は、昭和29(1954)年に重要文化財の指定を受け、同45(1970)年から一般公開しています。
隣接して曽我・平澤記念館があります。
平成3(1991)年に旧味方村出身の2人の名誉村民である大谷大学学長をつとめた曽我量深師と脳神経解剖学者の平澤興博士の功績と遺徳を称え、永く後世に継承するために建てられました。
※曽我・平澤記念館と共通
開館時間 9:00〜17:00(入館は16:10まで)
定休日 月曜日、祝日の翌日、12月28日から翌年1月3日
入館料 大人500円 中学生以下300円
Photo EOS 5D MarkⅣ
R1.5.2
住所: 新潟県新潟市南区味方216
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