渡邉邸(関川村)
豪商・豪農の館で国の重要文化財・渡邉邸
2019年06月12日
渡邉邸は酒造業・廻船業に始まり、大名貸しや新田開発で財を成した豪商・豪農の館です。現在の母屋は江戸時代末期の文化14(1817)年に建築され、国の重要文化財に指定されています。
初代儀右衛門善高は村上藩主松平大和守直矩の家臣で郡奉行でしたが、大和守が姫路へ国替の際、家督を嗣子に譲り桂村に隠居し、寛文7(1667)年、現在地へ転居しました。
二代三左衛門善延は廻船業を営み、酒造業を開業しました。
三代善久は享保11(1726)年、財政難で苦しんでいた米沢藩に融資し、幕末までに十万両以上用立て、その功により、五代英良以後は、同藩の勘定奉行の待遇を受け、七代善映は寛政10(1798)年、450石の知行が与えられました。
全盛期には75人の使用人、1,000ha(約1,000町歩)の山林経営、700ha(約700町歩)の水田から約1万俵の小作米を収納したと伝えられています。
母屋の大屋根は、木羽と呼ばれる杉の薄板を羽重ねにして並べ、玉石を置いて押さえる日本海側特有の屋根です。渡邉邸の石置木羽葺屋根は約15,000個の玉石と約23万枚の木羽板を使用しており、日本最大級の規模を誇っています。京都遠州流の池泉回遊式庭園は国指定名勝で、庭匠田中泰阿弥が修復を手掛けています。
屋敷は周囲を黒塀と外堀に囲まれており、米蔵・味噌蔵・金蔵・宝蔵など6棟の土蔵が今も残っています。
NHKドラマ「蔵」のロケ地としても有名です。
開館時間 9:00〜16:00
休館日 年末年始(12/29〜1/3)
入館料 大人600円 小中学生250円
歴史とみちの館・東桂苑共通入館券 800円
ゆーむ共通券 1,000円
Photo EOS 5D MarkⅣ
R1.5.3
住所: 新潟県岩船郡関川村下関904
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