杉山城(嵐山町)
典型的な山城として続日本100名城に指定・杉山城
2022年01月09日
杉山城は戦国時代の築城と推定される典型的な山城です。総面積は8ヘクタールに及び、山の高低差を利用して巧みに10あまりの郭を理想的に配置しています。まさに自然の要害と呼ぶにふさわしい埼玉県でも屈指の名城と評価されています。
現存する遺構の保存状態も非常に良く、複雑に入り組んだ土塁や堀によって構成される城構えには当時の高度な築城技術が偲ばれます。
「馬出し」や「桝形」の塁線を屈曲させて構える「横矢掛かり」の多用は、その典型とされるものです。
また、城の立地についても北方に四津山城、越畑城、高見城と連絡し、西方全体に鎌倉街道を見下ろすという絶好の条件を備えています。
当時の社会情勢から判断して松山城と鉢形城とを繋ぐ軍事上の重要拠点の一つであったと考えられます。
築城年代や城主名等に不明な点も多いですが、地元では松山城主上田氏の家臣、杉山(庄)主水の居城と伝えています。
来、縄張りが極めて緻密で巧妙なため、後北条氏の時代に造築されたものではないかとの見方が有力であったが、発掘調査にもとづく考古学的な知見からは、山内上杉氏時代の城である可能性が強くなっており、この縄張りを主とする城郭史的観点と考古学的観点の見解の相違を「杉山城問題」と呼んでいます。ただし、近年では後に発掘調査を裏付ける文書の提示により文献史学的観点を含めた見解の相違へと深化しています。
平成20(2008)年年3月28日、すでに国の史跡に指定されていた菅谷館跡(嵐山町)に、松山城跡(吉見町)、小倉城跡(ときがわ町・嵐山町・小川町)とともに杉山城が追加指定され、「比企城館跡群」の名称で一括して国の史跡に指定されました。
平成29(2017)年4月6日、「続日本100名城」(119番)に選定されています。
Photo Canon EOS 5D MarkⅣ
R3.12.28
住所: 埼玉県比企郡嵐山町杉山
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