月不見の池(糸魚川市)
巨大な地すべりによってつくられた景観・月不見の池
2022年07月31日
月不見の池(つきみずのいけ)は、巨大な地滑りにより大量に巨岩・奇岩が集まった所の窪地にできたといわれる美しい天然の池です。
5月中旬~5月下旬には池の周辺で美しい藤の花を観賞できることで古くから有名です。 藤の花が満開の時期、その広がる紫の花弁によって水面に映る月が見えなくなるとされることから「月不見(つきみず)」とされたといわれています。池の周りの遊歩道は新潟県森林浴100選にも選ばれています。
周辺には巨岩の間を縫うように歩く強羅めぐりや、四国霊場めぐりを模した、越後八十八ヶ所めぐりがあります。
月不見の池周辺の巨岩は、巨大な地すべりによって壊れながらすぺり落ちてきたものです。池は、巨岩のすきまの湧き水です。 湧き水は、 雨水や川の水が大地にしみ込んで、地下のすべり面(動く岩盤と動かない岩盤の境界)に沿って流れ下ってきたものです。非常に透明度が高く冷ややかで、住民の飲み水に使われています。
池の水面は、季節によって上下します。雪解けの時期には、 地下水が豊富に流れ下るので一番高く、夏から秋へかけて次第に低くなっていきます。
周囲の山々の地質は、建物にたとえると2階建てになっています。1階は350万年ほど前の海底にたまった軟らかい地層です。2階は同時代の海底火山から噴き出したもので、硬くてゴツゴツした岩石です。200万年ほど前、海底が持ち上がって山になり、2階にあたる海底火山石は、不安定になって地すべりを起こしました。
ブラタモリ「#190 フォッサマグナ 〜“日本”はどうできた?〜」で紹介されました。
Photo Canon EOS 5D MarkⅣ
R4.7.16
住所: 新潟県糸魚川市上出
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