池田屋安兵衛商店(富山市)
富山市中心市街地で最も古い木造建築・池田屋安兵衛商店
2022年08月04日
池田屋安兵衛商店は、昭和11(1936)年初代池田実氏が現在の地に和漢薬種問屋として創業しました。
江戸時代に誕生した、富山を代表する胃腸薬「反魂丹」を製造販売しています。元禄3(1690)年江戸城内で三春藩主秋田輝季が腹痛を訴え、そこに居合わせた富山藩主前田正甫(まさとし)公が印籠から「反魂丹」という薬を取り出して与えたと ころ、痛みがたちどころにおさまり、居あわせた大名はその効き目に驚いて「ぜひ、我が藩でも販売してほしい」と願い出ました。そこで正甫公は松井屋源右衛門に製薬を命じ、八重崎屋源六が行商して広く普及させたといわれています。
中心市街地で最も古い木造建築の店内では、かつての生薬倉庫や移住空間を吹き抜けにしています。白壁と瓦の土蔵造りに、大きく「越中反魂丹」を染め抜いた店暖簾が特徴的です。
店内には、珍しい金看板や、実際使っていた古い道具も展示しています。
自社製の和漢薬や薬草茶を販売しており、専門の薬剤師のカウンセリングも行っています。また店頭ではかつての丸薬製造機を使ったデモを行っており、希望者は無料で体験できます。
本店2階はレストラン「薬都」となっています。薬膳料理の店で古代米や高麗人参など薬草を取り入れた健康薬膳を味わえるほか、ハーブティー、野草茶、野草アイスクリームなど、富山の売薬の歴史と伝統を生かした料理が楽しめます。
営業時間 9:00~18:00
定休日 無休(年末年始を除く)
薬都
営業時間 11:30~14:00 (ラストオーダー13:30)
定休日 火曜日、水曜日、年末年始
Photo Canon EOS 5D MarkⅣ
R4.7.17
住所: 〒930-0046 富山県富山市堤町通り1丁目3−5
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