蘆花浅水荘〔記恩寺〕(大津市)
日本画家山元春挙の別荘・蘆花浅水荘〔記恩寺〕
2022年11月11日
蘆花浅水荘は、帝室技芸員で日本画家山元春挙の別荘で、大正3(1914)年から同10(1921)年にかけて、京都の大工橋本嘉三郎により建築されました。
広大な敷地の西半分に、中庭を取り囲むように本屋と離れ、本屋の南方に表門、北方に土蔵が建っています。敷地の東半分は離れに面し、芝生の低い築山と、蛇行する流れの庭園が広がり、園内には持仏堂のほか、四阿および茶室などがあります。庭園の東端には船着き場が残り、元は琵琶湖に面して対岸の三上山をはじめ湖東・湖南の山並みを望んでいました。
表門は一間の腕木門で、屋根は寄棟造、檜皮葺です。本屋は一部二階建で、一階は住居、二階は応接間とアトリエなどからなり、ここには寺院としての礼拝施設も設けられています。離れは平家建で、座敷の東と南に広縁を廻しています。主家などは複雑な屋根に深い軒を廻し、いずれも桟瓦葺です。
この邸宅は、数寄屋造を基調とする別荘建築の形態を、庭園とともによく保持しています。各建物は春挙の意図により、それぞれ異なった意匠でまとめられ、最高級の材料と 高度な技術で建てられた建築ばかりで、県下の数寄屋を代表するものの一つです。
庭園は、山元春挙画伯遺愛の庭園です。
山元春挙は郷里を愛しこの湖岸の画室で多くの名作を生み出ました。離れと渡り廊下で接続する荘内一隅にある四阿風の小堂は持仏堂は茅葺で、春挙の師森寛斎と父母の霊を祀り「記恩堂」とも称され、五畳の茶室の機能も兼ね備えています。「記恩堂」の名は建仁寺黙雷禅師によって命名されました。
書院 「撿雲亭」前面の庭は池泉を隔てて小松の点在するゆるやかな起伏の芝生越しに琵琶湖と 近江富士を中心とした山影を取り入れた借景庭園です。
この庭と調と山が融合し一体になった景色は、画伯の指導による画景であり、昭和初期の湖国の代表的名園です。 昭和40(1965)年5月に大津市の指定文化財になりました。
拝観は3日前までに予約必要
開館時間 10:00〜16:00
拝観料 500円
Photo Canon EOS 5D MarkⅣ
R4.10.15
住所: 滋賀県大津市中庄一丁目19番23号
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