玉若酢命神社(隠岐の島町〔旧西郷町〕)
八百スギや駅鈴など見どころが多い玉若酢命神社
2023年05月31日
玉若酢命神社は隠岐国惣社として古代より崇敬されてきた神社です。玉若酢命を主祭神とし、本殿、随神門、および古代の隠岐国造の子孫とされ現在は神社の宮司をつとめる社家の住宅が国指定重要文化財となっています。
境内にある八百スギは樹齢千数百年といわれ、樹高は約30m、幹回りは約11mあります。県内では最も幹回りが大きなスギです。
このスギには「根元に住んでいた蛇が、成長する根に眠ったまま包まれてしまい、そのいびきが今も聞こえる」など、様々な伝説があります。
昭和4(1929)年12月17日、国指定天然記念物に指定されています。
玉若酢命神社古墳群は神社北西側の丘陵地にある、前方後円墳と円墳を含む大小15基以上からなる古墳群です。
昭和46(1971)年の神社境内横の工事で、6世紀後半頃の副業品が発見されたことや、前方後円墳の特徴から、古墳群は6世紀(古墳時代後期)を中心とした時期に形成されたと考えられます。前方後円墳を含むこれだけの群集境は際岐島内では外に例がなく、大変貴重な古墳群です。昭和47(1972)年7月28日、島根県指定史跡になっています。
また、隠岐国駅鈴は、玉若酢命神社社家億岐家に伝わるもので、奈良時代に始まった駅伝制で使用された鈴です。
現在伝えられている2つの駅鈴は、国内唯一の存在例といわれ宝物館で展示されており、駅鈴の音を聞くことがてきます
また銅印 単文「隠伎倉院」も玉若酢命神社社家億岐家に伝えられており、奈良時代に税の出納に使われた銅印です。
現在までに伝わっているのは駿河国、但馬国、隠岐国の3つのみで、宝物館に展示されています。
拝観自由
※億岐家宝物殿
拝観時間 8:00〜17:00
入館料 300円
Photo Canon EOS 5D Mark IV
R5.5.5
住所: 島根県隠岐郡隠岐の島町下西701
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