柳川熊吉翁の碑（函館市）

碧血碑の隣にある柳川熊吉翁の碑です。柳川熊吉は、安政3（1856）年に江戸から来て請負業を営み、五稜郭築造工事の際には労働者の供給に貢献しました。
明治2（1869）年、箱館戦争が終結すると敗れた旧幕府脱走軍の遺体は、「賊軍の慰霊を行ってはならない」との命令で、市中に放置されたままでした。
新政府軍のこの処置に義憤を感じた熊吉は、実行寺の僧と一緒に遺体を集め同寺に葬りましたが、その意気に感じた新政府軍の田島圭蔵の計らいで、熊吉は断罪を免れました。
明治4（1871）年、熊吉は函館山山腹に土地を購入して遺体を改装し、明治8（1875）年、旧幕府脱走軍の戦死者を慰霊する「碧血碑」を建てました。
大正2（1913）年、碧血碑の墓守として暮らした熊吉88歳の米寿に際し、有志らはその義挙を伝えるために、ここに寿碑を建てました。
（現地説明板などより）

H17.7.16
Photo Canon EOS 5D MarkⅢ
H27.7.16（写真差し替え）
住所: 北海道函館市谷地頭町