真木大堂(豊後高田市)
国の重要文化財の4件9躯の仏像がある真木大堂
2025年01月21日
真木大堂は、六郷満山本山本寺馬城山伝乗寺の堂宇(建物)の一つで建立されたと伝えられています。
馬城山伝乗寺は八幡神の化身と言われる仁聞菩薩により養老2(718)年に開基されたと伝えられています。
真木大堂は、馬城山伝乗寺の故地として現在も多くの諸仏を守り続けています。
これらの諸仏は安貞2(1228)年の「六郷山諸勤業並諸堂役諸祭等目録」の「喜久山」の項で「本尊丈六の金色阿弥陀如来、丈六の不動尊、同大威徳、種々の勤め等中絶す」と記された仏像と考えられます。
しかし、安貞2年の目録には馬城山伝乗寺の名称は確認されず、建武4(1337)年の「六郷山本中末寺次第並四至等注文案」によって初めてその名称が確認されます。このことにより、馬城山伝乗寺は安貞2年から建武4年の間に、喜久山が廃絶したため新しく建立され仏像が移されたか、もしくは喜久山は馬城山伝乗寺の前身の寺院であり、この期間に改称されたと考えられています。
六郷満山本山寺八ヶ寺の一つとして三十六坊を有し、満山の僧たちが修行に励む長講所としても賑わいをみせていたと伝えられる馬城山伝乗寺でしたが、中世以降は衰退をたどり江戸時代にはかろうじて現存する本堂一字を残すのみとなりました。
木造阿弥陀如来坐像、木造四天王立像、木造不動明王及び二童子立像、木造大威徳明王像は国指定重要文化財、真木大堂仁王像、真木大堂庚申塔、龍泉寺国東塔は豊後高田市指定文化財です。収蔵庫の中心には、真木大堂の本尊である木造阿弥陀如来坐像が配置され、周囲には仏教における4体の守護神、木造四天王立像が立ちます。
木造大威徳明王像は白牛に跨がる六面六臂六足の像で大威徳明王像としては日本最大です。木造不動明王二童子立像 は木彫の不動明王では国内最大級のスケールを誇ります。
拝観時間
8:30〜17:00
拝観料
一般・高校生300円 小・中学生150円
Photo Canon EOS 5D MarkⅣ
R6.12.29
住所: 大分県豊後高田市田染真木1796
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