霊仙寺(豊後高田市〔旧香々地町〕)
六郷山夷岩屋の寺社境内・霊仙寺
2025年01月27日
霊仙寺は山号は夷山、天台宗の寺院です。
古代から中世にかけて「夷岩屋」と呼ばれた寺院がありました。現在では、夷地区の霊仙寺・実相院・六所神社のある場所が1つの信仰の中心でした。
六所神社は江戸時代まで霊仙寺の境内の一部であり、東側に元々の境内社であった今夷社、その奥に奥の院の岩屋があり、それぞれに平安仏の残欠が祀られていました。また、六所神社の本殿の周辺は、岩室の影になっており、明治初頭までは講堂があったとされています。
これらの敷地は一体となっており、神仏習合独特の名残が色濃く残されています。
霊仙寺・実相院・六所神社と寺社が並んでいる場所は「六郷山夷岩屋の寺社境内」として大分県指定文化財に指定されており、令和6(2024)年10月11日には長安寺、岩戸寺、天念寺とともに「六郷山」として新たに国の史跡に指定されました。
六郷満山二十八ヶ所寺末山本寺の古刹で、養老2年(718年)に仁聞菩薩により開基されました。
霊仙寺は同寺の鎮守である六所神社の別当を務め、隣の実相院を支院としていましたが、明治時代初期の神仏分離令により現在の独立した寺院となっています。
本尊は千手観音で、平安後期作の阿弥陀如来(坐像)及び不動三尊像を併祀されています。
Photo Canon EOS 5D MarkⅣ
R6.12.30
住所: 大分県豊後高田市夷1015
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