一条氏塁〔上野城〕（市川三郷町〔旧三珠町〕）

武田信玄は、武田家の始祖・武田信義の嫡男である一条次郎忠頼を祖とする一条家の名跡が絶えていることを惜しみ、異母弟の一条右衛門太夫信龍を立ててその家を継がせました。

信龍はこの上野の地に塁城を築き、その子である上野介信就とともに、二百騎を率いました。
武田家が滅亡する天正10（1582）年3月まで、甲南（甲斐国の南部）を守備していました。武田氏滅亡の際には、徳川家康に上野城を包囲され、3月10日、手勢3百で突撃して信就と共に討死しました。
この塁跡は、現在の蹴裂神社の場所にあたり、「一条氏城塁跡」とも呼ばれています。
周辺には模擬天守の市川三郷町歌舞伎文化公園ふるさと会館や市川三郷町歌舞伎文化資料館があります。


Photo Canon EOS 5D MarkⅣ
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住所: 山梨県西八代郡市川三郷町上野３１９３